猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

ポロちん危機一髪

うちのポロは11月に19歳になる老雄猫である。

五年前、脳出血的なものをやり、やや半身不随になったが、四つ足ゆえ、ハイスピードで走ることもできるし、何より食欲もりもり、快食快眠快便であった。

ところが、おととしだかに一度便秘になった。医者でお腹を押すとコロコロうんちが出て、下剤とオリゴ糖的なもので、もとの元気なポロちんに戻った。

 

それがおととい・昨日とまた便秘になって、珍しく食欲が失せたのである。

失禁的におしっこもそこいらでしだした。

もう年だし、いよいよか……と思っておむつなどして、オリゴ糖や二年前処方された下剤を与えたところ、見事に復活。きょうは下剤なしでうんこも出て、いつものように走ったり、元気なポロに戻った。

 

危機一髪であった。

ひやひやさせてくれる。

しかしポロちんはどこ吹く風の様子。

便秘の時も食欲こそ少しなくなったが、お漏らしする時も何でも常に堂々としている。

たとえば同じことを犬のシバがしたら、どこかびくびくしてしまうものだが、ポロは違う。

これは同じ猫でも16歳と10か月で死んでしまったタマにはない図太さである。

このメンタルの強さが、半身不随になっても、ポロをここまで長生きさせたのであろう。

ポロに学ぶべきところ大、と

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昨日はおむつをつけた。

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きょうはおむつを外してのびのび。



痛感させられる。

『女系図でみる驚きの日本史』

『女系図でみる驚きの日本史』が六刷りになりました。

お買い上げくださった方、本当にありがとうございます!

 

 

……といってもまだ三万部いかない(わたし的にはこの本は十万部売れてほしい、売れるか? という期待があった……)

世の中で何十万部とか売れてるというのは、どこの世界の話かといつも思うほど、

本は売れない。

しかし売れてくれないと次の仕事がないので、

皆さんにはぜひ買って下さい!

と声を大にして言いたいです。

 

 迷っている方がいらしたら、ぜひぜひ買ってください。

損はしないと思いますです。

どうぞよろしくお願いいたします。

天皇は本当に万世一系なのか?」「女系天皇とは?」などについて考えるのにも好都合な本となっていると思います。

 

 

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女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書)

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紀伊國屋書店

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伸びるん棚

小林製薬の商品のネーミングって駄洒落が多い。

シミを防ぐ「ケシミン」とか、

サカムケを治す「サカムケア」、

不眠薬の「ナイトミン」などなど。

 

 

これと似た発想の駄洒落製品はよくあるが、最近ずーっとストレスを感じているクローゼットの収納を少しでも便利にするため、いろいろ検索して買ったやつの名前が、

「伸びるん棚」トールタイプ。

ネーミングは怪しいが、組み立ては簡単だし(難しいとのレビューもあるが、脚部の棒の長さをあらかじめすべて調節してから組み立てるとものの五分で完成する)、これがとても良い。

二個セットで買って設置した(これのトールでないタイプも押し入れで使っている)。

でも、中のものが入り口でつかえてするする出てこないストレスは依然続いている。

見るたび、くっそーと思ってしまう。

 

 クローゼットで使ってるやつ↑

 

ピタッ! と伸びるん棚 2台入り ベージュ

ピタッ! と伸びるん棚 2台入り ベージュ

 

 押し入れで使ってるやつ↑

とにかく狭い我が家ではこういうアイディア商品・隙間商品が大活躍。

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笑える駄洒落ネーミング。

万葉集』の昔から、日本語は「音」が同じというところが重要なのである。

駄洒落文化が発展するゆえんである。

クローゼットの不満

20年来、ずっと不満なのがクローゼットである。

クローゼットの枠寸法を業者が間違えて、「作り直すと一月かかる。部屋を狭くするか、出っ張ったまま設置するかどうか」と問われ、今なら「作り直して」と言うところだが、当時なにもよくわからぬ私は「部屋を狭くするのはイヤだから、出っ張ったまま設置して」と答えた。

それで、そうなったのだが、これだと写真のように一番下の引き出しが開かない。

そう訴えると、業者は下に敷く簀の子のようなものを作成し、20年間それを使っていた。

だがこれがたわむのである。

使うたびイライラしていた。

それで思い切って外したところ、ちょっと真ん中の辺にひびが入っていた。

今は写真のように一番下の引き出しには季節のものを置いて、それを出す時はいちいち引き出し全部を出すようにしている。

物凄くストレス。

 

 

あの時、作り変えてもらっていれば……と使うたび見るたび悔しい。

扉も重いし、作り直してもらおうかと考えているが……それだってお金がかかるし、悔しい。

クローゼット、引き出しが開かない、で検索しても、みんな端っこがぶつかるという例ばかりで、うちみたいにそもそも少しも開かない、下が引っかかるなんてひどい例はない。

 (ちなみにS水ハウスです。地面師にだまされた会社)

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最下段が引き出せない……

 

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業者が入れた簀の子状のもの。でもたわんできたので、撤去した。

 

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するとこんなふうに段ができるので、物がスムーズに出せず、引き出しは最初の写真のように最下段がぶつかるというわけ。

こういう日常のちいさなことの積み重ねが地味に私を疲弊させる。 

囲まれてる安心感、触れてる安心感

先日、20年そのままだった畳の表替えをした。

そのため畳の部屋にあったふとんや荷物を隣の部屋に移し、その隣の部屋でしばらく寝ていた。

畳の部屋には本棚があって、その中身の本やら何やらで狭い部屋はいっぱいになって、足の踏み場もない所に、ふとんの端もめくれるくらいぎゅうぎゅう詰めで寝たのだが、

これが、心地よかった。

安眠できるのだ。

包まれてる安心感というか、子宮にいるというのはこんな心地だろうかというような落ち着きを得た。

汚部屋に住む人が汚部屋を掃除しないのは、そういう落ち着きを必要としているほど、心がつらいのかもしれない。

 

 

 

しかし暑い。

さすがのシバもこんなに暑いのではポロにはくっついていないだろう、と思いきや、くっついていた。

しっぽが。

シバも不安なのだろうか。

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女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書)

女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書)

 

 

5/14売りFLASH

5/14売りのFLASHの『万葉集』特集で、『万葉集』のエロい歌などについて語っております。丸山ちはやさん、下川 耿史さん、くらたまさん、伊藤裕作さんも語ってらっしゃいます。

 

この取材に来てくださった記者さん、凄く勉強してらして、FLASHを見直した記憶があります。

イラストも綺麗で、嬉しい。 

 

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www.kinokuniya.co.jp

幻冬舎

幻冬舎による著者への圧力があったことがネットニュースなどにもなってる。

幻冬舎が著者を粗末にしているといった声が複数の著者から挙がっていて(@ツイッター)、

その一つに、小野美由紀さんのデビュー作の時、書く前に「印税は10%です」と明言されていたのに、校了直前「ごめーん企画会議8%で通しちゃってたから8%じゃないと本が出ないんだ。8%でいい?」と突然言われ、新人で何も分からず出版取り消しになる恐怖で条件飲んでしまった、とあった。

 

こんなギリギリになって言われるなんてひどいよね。

私はこの逆の体験がある。

デビュー作『いつの日か別の日か』を書いて、やっぱり最後の方になって、

「印税8パーでいい?」

といわれたんで、

「……」

と、名言しないでいたところ、あとになって、

「印税10パーにしといたよ」

と言われたのである。

 

当時、アパートで無職(出版社やめて漫画雑誌のフリーライターとかしてた)の貧乏暮らしをしていた私はとても嬉しかった。

主婦の友社の亡き松川邦生さん。

(装丁はCMの取材をして知り合った佐藤雅彦さんにお願いしました)

 

 

いつの日か別の日か―みつばちの孤独

いつの日か別の日か―みつばちの孤独

 

 

 

<5/17追記>

事があると、そこの出版社で書かないと宣言するのはいいけど、それを他の作家も「宣言すべき」とか言いだす人はどうもちょっと……。

 

貞明皇后の嫉妬

『女官』ささーっとだけど、読みました。

著者は大正天皇の正妃・貞明皇后に反感を持っていて、

その嫉妬深さなどが描かれているのだが、

私はかえって貞明皇后に好感覚えた。

夫の妾に嫉妬するのって当たり前だもの。

それが許されない状況でもちゃんと自分の感情を失わない貞明皇后、好きだわ〜〜。

 

 

まぁ当時の立派な皇后というのは妾にも嫉妬しないでうまくやってく人なんだが、私は弘徽殿大后や磐之姫みたいな人がわりと好き。

六条御息所みたいに人を悪しかれなんて思うことはない、なんて思ってる人は無意識の世界では物凄くうっぷんがたまっていて物の怪になってしまったりするわけだから。

 

さらに言うと嫉妬するのはもちろん、その嫉妬に気づいている人というのは魅力的だなと思う。

蜻蛉日記』の作者みたいに、相手を自分が味わったよりつらい目にあわせてやりたいと思ってて、それが叶ったんですっとしたと文章化できるような人は凄いなぁ理知的だなと。

 

女官 明治宮中出仕の記 (講談社学術文庫)

女官 明治宮中出仕の記 (講談社学術文庫)