うちのポロは11月に19歳になる老雄猫である。
五年前、脳出血的なものをやり、やや半身不随になったが、四つ足ゆえ、ハイスピードで走ることもできるし、何より食欲もりもり、快食快眠快便であった。
ところが、おととしだかに一度便秘になった。医者でお腹を押すとコロコロうんちが出て、下剤とオリゴ糖的なもので、もとの元気なポロちんに戻った。
それがおととい・昨日とまた便秘になって、珍しく食欲が失せたのである。
失禁的におしっこもそこいらでしだした。
もう年だし、いよいよか……と思っておむつなどして、オリゴ糖や二年前処方された下剤を与えたところ、見事に復活。きょうは下剤なしでうんこも出て、いつものように走ったり、元気なポロに戻った。
危機一髪であった。
ひやひやさせてくれる。
しかしポロちんはどこ吹く風の様子。
便秘の時も食欲こそ少しなくなったが、お漏らしする時も何でも常に堂々としている。
たとえば同じことを犬のシバがしたら、どこかびくびくしてしまうものだが、ポロは違う。
これは同じ猫でも16歳と10か月で死んでしまったタマにはない図太さである。
このメンタルの強さが、半身不随になっても、ポロをここまで長生きさせたのであろう。
ポロに学ぶべきところ大、と
痛感させられる。