猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

『うん古典』見本

『うん古典ーーうんこで読み解く日本の歴史』の見本きました。

今回の本、完全書き下ろしです。

表紙は『くそじじいとくそばばあの日本史』と同じく五月女ケイ子さん。

わたしは表紙より、トビラの絵が気に入ってます。

こっちを表紙にすれば良かったのにね〜〜。

 

もちろん表紙も素敵です。

4/28発売。

うんこ文学史的なものは、昔から出すのが夢で、19年前には構成作っていました。

原稿も2019年にはできていましたが、版元の事情で今になりました。

でも、世間のうんこ熱も高まっているし、いまうんこ本けっこう出ているし、まぁ時期的には良かったかも今で……とも思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

f:id:maonima:20210422115328j:plain

 

 

 

 アマゾン

うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

  • 作者:大塚 ひかり
  • 発売日: 2021/04/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 楽天

 

版元サイト

www.shinchosha.co.jp

子供用ハーネス

子供用ハーネスが話題になってるようだけど、私は小さいころ付けられてました。

写真は1963年当時。

母は1930年代にアメリカで幼少期を過ごしたこともあってこういうの好きというか抵抗なかったようだけど(今思うと、ハーネス自体、当時、アルマといって、何かと物の少ない時代にモノを贈ってくれていた亡き祖父の知り合いのアメリカ人が贈ってくれた可能性もある。祖母がアルマ、アルマとよく言っていた)、当時の人には奇異な目で見られていたというし、

正直、物心ついたころ、この写真見た時は私もビミョーな気持ちになったものです。

一事が万事、うちはよそと違うところが多かったから、なじめず、いじめられたわけだな……とも思う。

が、迷子防止とか交通事故防止にはとてもいいと思う。

f:id:maonima:20210419111633j:plain

f:id:maonima:20210419111643j:plain

 

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)

 

 

くそじじいとくそばばあの日本史 (ポプラ新書)
 

 

 

うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

  • 作者:大塚 ひかり
  • 発売日: 2021/04/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

プレジデントオンラインで

プレジデントオンラインが『毒親の日本史』を紹介して下さいました。

president.jp

本ではリヤ王の次に、下の子二人を殺され自身は上の子に殺された斎藤道三、母に愛された弟を殺した織田信長、実は息子たちの兄弟仲を案じていた毛利元就の話を紹介してます。

『くそじじいとくそばばあの日本史』等でも書いてますが、私、秀吉のことは日本史上でも最も尊敬しているひとりです。

なぜって、秀吉ほど、何のバックグラウンドもなく、ここまで出世した人は日本史上希有だからです。

それに秀吉は、海外に奴隷として売られた日本人を連れ戻すようキリスト教関係者に訴え、国内の「人売買」も広く禁じたんですよ。

 

それまでは人身売買は横行していたんです。

それが1587年、南蛮奴隷貿易をきっかけに秀吉によって本格的に禁止され、江戸時代になると人身売買的な行為は「借金で女を縛りつけ売春させる」遊廓世界に限られることになります。多くは生活のため、親に売られるわけですが……。

そこいらへんについては、この本(第八章)に詳しく書きました↓

 

 (上はKindle版ですが、もちろん紙の文庫版もあります)

 

 

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)

 

 

「朝日新聞」の新書コーナーで&タイトルについて&本は安い

朝日新聞」の新書コーナーで、『毒親の日本史』が紹介されました。

ありがとうございます!

 

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)

 

 

 

しかし、この本、自分的には凄く推しなのに、思うほど売れないのはなんでだろう、と考えるに、「毒親」ということばが蔓延しすぎて、食傷気味というのがあるんでしょうね。

いまさら毒親の、、それも日本史なんてという。

 

一方、『くそじじいとくそばばあの日本史』、これははじめから売れるとは思っていたのですが、やっぱり売れているのは、「くそじじい」「くそばばあ」ということばのインパクト、そしてこのことばがセットで本のタイトルになることは今までなく、手垢にまみれてなかったということが大きいかと。

もちろん、老害等のマイナスイメージのある老いを、前向きにとらえている感じが受けたのでしょうけれど。

くそじじいとくそばばあ自体はマイナスイメージの強いことばで、その嘘のない感じが良かったのでしょうか(偉そうですいません)。

あと、五月女ケイ子先生の絵が良かった!

わたし、五月女さんの大ファンで、装画を描いてもらいたいとずっと思っていたのです。『うん古典』でも描いて頂けて、ほんと嬉しい!!

 

その意味で、今月末に出る『うん古典』は、まったく新しい概念のタイトルですから、けっこうイケるのではないかと私は考えてます。

ただ版元はそうは考えなかったみたいで部数も少ないし、値段設定もそれにつれて千五百円を超すものとなっています。

だけど千五百円も千七百円もたった二百円の違いです。

大したことないんですが、本となると、それを大きくとらえる人がいるのが考えもの。

こういう時、父のことばを思い出すんですよね。

父は常々「本は安い。本を読むといろんな知識が身について楽しみがあることを思うと、凄く安いものだ。それに土地の値段は戦後、百倍にも千倍にもなったが、本はせいぜい十倍くらいにしかなっていない。本は安いものだ」と言っていた(ここ見ると、戦前から戦後、土地は一万三千倍になってたみたいです。物価は七百倍→戦後の地価高騰 - gooブログはじめました!)。

ろくなことは言わない父ですが、このことばだけは、良いと今でも折につけ思い出します。

 

その伝で行くと、『うん古典』、構想19年!!の書き下ろしですからね!

超絶安いと思いませんか?

しかも表紙も素敵。

この表紙の本が家にあるだけでも、元気が出るのではないかと私は思うのですが、いかがでしょうか(自画自賛 *´∀`*)。

<書影出ました! 大好きな五月女ケイ子さんの絵で嬉し>

www.shinchosha.co.jp

『毒親の日本史』に関して言いたい事

president.jp

この記事がヤフーなどに転載されて、そのコメント欄にあれこれ書かれていたので、私のスタンスをはっきりさせたいと思います。

 

ツイッターでも書きましたけれど、

この手の本を出すと、
昔の例を今の感覚で読み解くことは無意味だという人が必ず出てくるのですが、私はそうは思いません。
四十年以上前にやられたセクハラは、セクハラということばが当時なかったからといって、何も感じなかったかといえばそんなことはありません。

metoo運動が起きて初めて、あの時私はつらかった、と声に出すことができるというケースも多々ある。
逆に今の感覚で古典や歴史を見てこそ、それらは今に生きる、今も生きていると言えるのではないでしょうか。

 

たとえば平安中期の『源氏物語』では、父と慕った源氏に初めて犯された時、紫の上は、

“などてかう心うかりける御心をうらなく頼もしきものに思ひきこえけむ”

と情けなく思ったと描かれている。自分を育み守ってくれるはずの親的存在に犯されることは昔も嫌なことだったということがはっきり分かります。

紫の上の周囲の人は、三日夜の餅の準備までしてもらえた紫の上を“幸ひ人”と見なした。それが当時の一般的な感覚ですが、親と慕った人に性的な目で見られた娘のつらさを、『源氏物語』は随所で書いています。

源氏の養女となって冷泉帝に入内した斎宮女御(のちの秋好中宮)も里下がりしていた折、源氏に口説かれ“いとうたて”と不快感を示している。親的存在に性的な目で見られることは昔もやはり嫌なことだったのです。

毒親の日本史』では、時代背景も考慮した上で、そうした子の嫌さがはっきり描かれている、読み取れるケースを取り上げたつもりです。

とはいえ実在の人物で本人の気持ちが描かれているケースはまれで、状況証拠から「今で言えば」としたのも多い。

そんな中、一茶の『父の終焉日記』は親の仕打ちや自身の気持ちや対処が書かれた貴重な資料でした。

一茶は、毒親育ちにとって、今も色あせない、むしろ今こそ見直されるべきである、一つの到達点に達しています。

古典文学というのはこのように、未来のある時点になって、はじめて理解されるという側面をもつものでもあります。

そうした読みの可能性をはらんでいるからこその古典なんです。

 

 

古典文学には、現在があり、また未来をもはらんでいる、と私が思って、いろんなところで言ったり書いたりしているのは、こういうことなんです。

 古典文学は実用書である、と私が常々いっているのもそういうことで、歴史や古典は生きる助けにもなる。だから古典を読むのは楽しいし、歴史を学ぶことは大事なんだろうと。

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)

 

 

 源氏に犯された時の紫の上のつらさや、養父の源氏に口説かれた時、斎宮女御(秋好中宮)の感じたうとましさを、『源氏物語』から紹介しています。↓

 

 

 「河童と男色」の章で、むかしの男色に関する私の今の考えを書いています。↓

本当はエロかった昔の日本 (新潮文庫)

本当はエロかった昔の日本 (新潮文庫)

 

 

 

 

くそじじいとくそばばあの日本史 (ポプラ新書)
 

 

 

うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

  • 作者:大塚 ひかり
  • 発売日: 2021/04/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

痛みで何度も目がさめた

何なんだ!

きのうは首やら歯、脚の痛みで何度も目が覚めた。

三時、七時の目覚めにはトイレに起きたり、うろうろしてたんだから、

七時に起きりゃあよかったものを又寝てしまって、

結局、起きたのは十時過ぎ……。

そしたら、もう夫がコマちゃんにごはんもやって、うんこも取って(って、ここ毎日、そう)、出勤したあと。

コマちゃんはソファで寝てた……。

 

と書くと、

コマちゃんほとんど寝ているように思うかもだけど、実は、夜とか物凄く暴れてるというか、でかいスーパーボールやネズミのおもちゃ、ヒモで、所狭しと飛び回って、遊んでいる。

「そんなに激しく動いたらまたお腹減るよ」

と思うくらい。

 

 

ここずっと爺猫や婆犬の世話をしてて、すっかり静かな動きの犬猫に馴れていたから、亡きタマの小さいころとか思い出して本当に新鮮。

といっても、みんなそれぞれ好みの場所、好みの遊び、好みの食べ物があって、性格も全然違う。

改めて犬猫の知能の高さを思い知らされる。

 

 

 

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)

 

 もうほんとにいろいろとしんどい日々だが、

コマちゃんが救いって感じ。

くそじじばば九刷り

自分的には苦労して書いた上、新味もある『毒親の日本史』売れてほしい〜〜と思っているんですが、

なかなかうまくいかぬ中、

『くそじじいとくそばばあの日本史』の九刷りが決まりました。

 

これは、タイトルも表紙も私の意向通り、理想的な仕上がりの本なので、

そういう意味では、自分の感覚に自信が湧いて、とても嬉しい。

 

 

くそじじいとくそばばあの日本史 (ポプラ新書)
 

 

 

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)

 

 

 

うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

うん古典: うんこで読み解く日本の歴史

  • 作者:大塚 ひかり
  • 発売日: 2021/04/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

よっこらしょと起きようとして、そのまま寝てしまったコマちゃん

コマちゃんを見ると、カラダの痛みも少し和らぎ、生きようという気持ちが高まる。

f:id:maonima:20210414134437j:plain

 

f:id:maonima:20210414134440j:plain

 

いろいろ考えると、

いろいろ考えると、絶望的なことが多くて、生きるって面倒だな……と思ってしまう。

以前なら、仲の良い友達と、とくに用はなくても会ってお茶して、

なんとなく思いを吐き出して、すっきりしていたものが、

一年以上、そういうことはなく、いろんな状況はとくに良くもならない。

一所懸命書いた本も思うように売れないし、

果てはネットで罵倒される。

 

本を読んで批判されるならともかく、

そうではないのに、全否定されると、

人格否定されたような気になって死にたくなる。

もちろん私は死にはしない。

ほっといたって死ぬわけだし。

 

でもなにか色々と考えると、

まじでなんのために生きているのか、働いているのか、と思ってしまうが。

 

 

猫のコマちゃん見ると、別になんのためとかじゃなく、お腹が空いたら食べる、

食べ物がなければにゃーすか要求する。

ダメなら爪とぎしたり、遊んだりして紛らわす。

それにも飽いたら、寝る。

という感じなので、

人間もそれをマネすればいいのかな。

f:id:maonima:20210411000738j:plain

 コマちゃんのためにも奮い立つ!

 

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)

 

 

 

『落窪物語』の継母は、実は実子にとっても毒親だった

「継母」は、洋の東西を問わず、悪役をあてがわれることが多いものですが、『グリム童話集』の初版では、白雪姫の美しさを妬み、殺そうとするのは継母ではなく、実の母だったこと、ご存知ですか? それが第二版以降では「残酷な場面や性的な事柄が削られ」た(『初版グリム童話集』1 訳者まえがき)。つまり白雪姫を殺そうとするのが実母というのは残酷すぎるということで、継母に変えられてしまったのです。
 逆に言うと、継母なら継子いじめは当たり前、継子の美貌に嫉妬して殺そうとするのだって有りだよね、と、当時の人は考えていたわけです。

 

 継子いじめの物語というと、日本では『落窪物語』が有名で、この継母がヒロインにしたことは今でいうならすべて犯罪です。が、この継母、実子にとってもかなりの毒親だったのです。ということを書きました。

 

 現代でも、厚労省のHPに掲載されている平成二十九年度のデータによると、「主たる虐待者」の最多は実母です(46・9%)。次いで実父(40・7%)、実父以外の父(6・1%)、実母以外の母つまり継母は0・6%で、数値の上では最も割合が低い(https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000394627.pdf)。
 血のつながらない子を実の子同然に愛せないのは無理のないところもあるでしょう。だからといって虐待をしてしまう親というのは、実の子に対しても支配的な子育てをするはずです。逆に実の子に支配的な親は継子に対しても毒親になるのです。

 ということが、千年以上前の『落窪物語』を読むと、すでに描かれていることが分かるのです。

 

詳しくは、拙著『毒親の日本史』をどうぞ。

 

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)

 

 

 

オンラインで記事にしてくださいました(しかしヤフーに転載されたやつのコメントが悪意あるものが多くてつらいです。みんな作者がどういう気持ちになるかとか考えもしないのかな。ゆうべ見た時背筋が寒くなって、目の周りにじんましんが出て、しばらく震えが止まりませんでした……コメント欄とかなくていいのにな)。↓

president.jp

 荒ぶる寸前のコマつ

f:id:maonima:20210313145423j:plain

 

断捨離熱

断捨離、流行ってますよね。

今月号の「ハルメク」も、「捨てる」特集。

halmek.co.jp

終活というのか、さいごはなるべく荷物が少ないほうがいいし、

狭い家の事情もあって、ますます荷物は少ないほうがいい。

 

が、とくに私ら中高年はバブル世代ということもあってか、

ものが多い。

私も少ないつもりではいても、多い。

本はなかなかどうしょぅもないにしても、

ストックが多い。

 

 

それでちょこちょこ捨てているのだが、

捨てても捨ててもまだ、家の狭さに比してものが多い感じがする。

 

 

断捨離なんかしないわ、って言う意見もたまにきくけど、断捨離しないとしょうがない狭さだからうちは。

とくに洗濯機と冷蔵庫なんて、もし壊れたら、どうしようってかんじ。

今売ってるのって奥行きがあるんだよね。

 

冷蔵庫は、今(300リットルくらいの)ですらギリギリで、扉は完全に開けられない感じ。20年前の奥行き63センチくらいのやつだけど、今は最低でも65センチくらいある。これ以上小さいのは不便だし、小さくても奥行きはあったりする。

幅は54センチで、それ以上は無理。

 

洗濯機も6kgのインバーターなし・乾燥機能なしのやつ。今のはもっと大きいのが主流。

しかもうち、防水パンとかないですからね。排水も直下だし。それでレンガとゴムでかさ上げしてるの。

 

でもまぁ洗濯機は旧式の小さいやつでもいいけどね。

置き場所がない〜〜って場合、みんなどう工夫しているんだろう。

やっぱり断捨離して、暮らしを小さくしていってるのかな。

1日5分からの断捨離~モノが減ると、時間が増える

1日5分からの断捨離~モノが減ると、時間が増える

 

 

 

毒親の日本史 (新潮新書)

毒親の日本史 (新潮新書)