猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

2007-01-01から1年間の記事一覧

犬の三角関係

シバの散歩に行ったら、久々にトトちゃんに会った。トトちゃんはテリアと柴犬の雑種。メス犬である。源ちゃんが以前、脱走してトトちゃんの家の門の前にいて、トトちゃんの飼い主が源ちゃんの飼い主に通報した事は以前、書いた。 「相変わらず源ちゃんと仲い…

物語のモデル問題

(以上、略。宇治十帖の「東屋」までいったらup。それまでは『源氏』に専念すること!!!) 私は若い頃は小説を書きたいと思ったことはあまりなかった。小さい頃から画家になりたくて、中学過ぎたら漫画家になりたいと思うようになった。しかし、後年、 「ぴっか…

赤福だけは許せない

赤福が賞味期限を偽造していたという。こういうの、うそはいけないとはいえ、べつに食中毒が出たわけじゃなし、エコでいいじゃんなどと同情的な私は、不二家の時にも不二家のシュークリーム美味しかったのに……などと思っていたのだが。 赤福ばかりは許せない…

年の差研究者カップル

ノーベル医学生理学賞を受賞したオリバー・スミシーズの妻は日本人で、前田信代さんという。 テレビで二人が並ぶのをみて、ん?と思った。スミシーズさんはもうオジイサンなのに、妻はまだオバサンなのだ。 それで年を調べると、スミシーズ82歳。前田58歳。ひ…

もとしたいづみさんが講談社から狂言絵本シリーズを出して、その三冊目の『しどうほうがく』を送ってくださった。 http://www.amazon.co.jp/%E7%8B%82%E8%A8%80%E3%81%88%E3%81%BB%E3%82%93-%E3%81%97%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%BB%E3%81%86%E3%81%8C%E3%81%8…

原典に対する解釈2

これは槙さんの担当者の言葉だが、槙さんは医心方を完全に自分の「作品」だと思っている。だから訳にしても、槙さんの訳のまま使ってほしいと言っているのだとか。 「国会図書館の本をネット検索したらO出版社とか他社のもありましたよ」 と言うと、担当者…

原典に対する解釈1

★もろもろ鬱で、遠いけれどやはり信頼できる先生なので馬車道の小野繁先生のところへ。医科歯科を定年退官なさって、こちらに開業したのだ。六十六歳なのに私よりずっと元気。ついでに近所の神奈川県立歴史博物館に寄る。 ★★ 槙佐知子さんの全訳精解した筑摩…

ブログのこと

最近、ネットの調子が悪くて閉じてました。 記事は書けるのですが、自分で書いた記事が途切れるのです。いよいよはてなまでMacに冷たくなってきたのでしょうか。 子供用にもう一台パソコンを買ったら、光通信にするつもりで、そうなったら少しは良くなるのか…

ニツポンジンは〜と歌う男

シバの散歩をさせていると、向こうから、五十くらいの男が、 「♪迷子の迷子の小猫ちゃんっ」と歌いながら自転車を走らせてきた。なんだか怖いので目をそらしていると、 「日本人は金があり過ぎる〜。暇もありすぎる〜。だからバカになるんだ〜」 と叫んでい…

もとしたいづみさん

澤田康彦さんの紹介で知り合って、澤田さん主催の短歌の会「猫又」でも御一緒したもとしたさん。今は絵本作家になって、何冊も絵本を出している。その彼女が最近、講談社から狂言シリーズの絵本を出した。 「くさびら」「ぶす」と、あと、もう一冊。とても癒…

事あり顔

http://www.web-nihongo.com/column/yakusenai/index.html 例によって更新。 中島美代子の『らも』を読む。らもの父は歯科医だが躁鬱病で、病気の時に、治療中、悪い歯の隣のなんでもない健康な歯を抜いてしまったことがある。と、しらっと書かれていたが、…

私のエロい口紅体験

(以下、次の「美的」の一部ね。前略) 今は昔、二十六歳の頃。 生まれて初めて失恋した(ちなみに失恋の二ヶ月前には、結婚する予定だったので退職し、失業中でもあった)。一週間は悲しみのあまり、バナナと牛乳しか受けつけなかった。で、白いうんこが出たり…

佐藤雅彦さんのこと1

佐藤雅彦さんに会ったのは二十年前。 「とっぱちからくさやんつきラーメン」という妙なネーミングのラーメンのCMがテレビに流れて、「これは!?」と思って取材することにしたら、製作者として佐藤さんが出てきた。 当時、佐藤さんは電通の、SP局(セールスプロ…

広告業界思い出話

橋本治が「小林秀雄は教科書に載ってる文と『本居宣長』しか読んだことがない」といったことを書いてるのを読んで、「小林“井”秀雄」を思い出した。 小林井秀雄は、二十年ほど前、コピーライターが一般に知られて花形になった頃、業界の間で少し有名になった…

失恋と失業のダブルパンチの頃、

「コミックMOE」という雑誌があって、そのライターもしていた。あと、失業前はそこに勤めていた関係で「宣伝会議」のライターも。 「コミックMOE」では、大林宣彦や宮崎駿、内田春菊などに取材し、まついなつきや泉麻人に原稿を頼んだりもした。「鳩よ!」で…

八&画家志望だった頃(笑)

18日の日記http://d.hatena.ne.jp/maonima/edit?date=20070918に書いたように、いま『源氏』なので昔の絵を載せてみた。 これらの絵はちょっとアレだが、思えば私は小さい頃は、作文よりいつも絵を褒められていた。 自宅から三十秒のところに「青少年の家」…

昔のマンガ

扇風機を小さな物置きにしまったら、入れ替わりに昔のマンガが出てきた。これは23歳から25歳の間に(正確には忘れた)、書いたもので、その二年後くらいにフジテレビの深夜放送で放映されたこともあるという代物である。よくこんな指の数しかない妖怪をテレビ…

嵐の日2

★★ きょう、子供と共にシバを散歩させてる途中、リードと一体型の首輪が外れて、シバがにげた。首輪があればまだしも、野犬同然の状態ではつかみどころがない上、なにしろシバの足は速い。もっとも我々の姿が見えないと不安になるらしく、すぐ近くまで来るの…

嵐の日に

シバを一時的に玄関にかくまった時の図。 シバがつながれて襲ってこないのを百も承知で、シバの足元で挑発的にごろつくタマ♂猫雑種7歳。 思いなしか、見下ろすシバ♀犬血統書付き2歳7ヶ月の視線が悲しげで……。 見下ろす者より、見上げる者が優位にあるとい…

「私はあなたを知っている」という前提

恐れていたことが現実になってしまった。 今日、ラジオの生番組に出たのだが、相手は私の本を一冊も読んでいなかった。私は相手の『源氏物語』に関する小説をわざわざ買って二度も読んで臨んだのに。 打ち合わせでもまったく話はかみあわず……。 松任谷正隆さ…

輪(りん)の手

『源氏物語』を訳していると、とりわけ音楽用語に分からないところがたくさん出てくる。 「若菜下」で和琴を担当する紫の上の「輪(りん)の手」などもその一つ。小学館の全集の校注にも「古来、諸説あるが不明」とあるし、『源氏物語評釈』のいう意味もよくわ…

三谷さん&アサッテの人

★ 物語研究会という会に十年ほど前、入った。初めて行って自己紹介したら、皆が私を知っていて驚いた。その後の飲み会で「『源氏物語』がなぜ好きかというと」などと話していると、その場にいた三谷邦明さんが、 「うそつけー。嫌いって書いてたじゃないか」…

いってらっしゃい

いってらっしぁい。 いってきまぁす。 いってらっしゃーい。 いってきまぁーす。 いってらっしゃぁーい。 いってっきっまーーーーす。 早朝のお弁当作りのあと、あまりのだるさに又寝するまどろみの中で、今年一年生になったばかりの子とその母の途切れるこ…

雨城楊枝

http://www.geocities.jp/ujoumorisou/先日、雑誌「クロワッサン」の「日本の手技」というページで、二週続きで「お福人形」と「雨城楊枝」(雨情じゃないよ)を紹介した。 お福人形の回はもうずいぶん前だけど、楊枝のほうはいま、ぎりぎり読めるかもしれない…

WEB日本語、更新

毎月一日更新です。今月は土日が入ったので今日、更新されました。昨日、ありがたいことに「なぜに今月は更新がまだ?」というお問い合わせを頂きました。嬉しいことです。 WEBは〆切は毎月十日前後で早いのですが、イラストの手配や校正などで、upするまで二…

『月刊望星』記事訂正

『月刊望星』10月号でインタビューを受け、二条の『とはずがたり』について話したのだが、そこで私がゲラで直した記事が直っていなかった。その箇所は、 21ページの上段。 (ゲラ)「阿仏尼〜(略)〜『乳母の文』〜(略)〜その中の一説に「あらぬところを床(ゆか…

こないだ奥多摩の日原鍾乳洞へ行った。私は実は大の鍾乳洞好きで、今までも秋芳洞はもちろん、竜河洞などあちこち行っている。洞窟も好きで、田谷の洞窟や江ノ島の洞窟にも行った。 が、忘れていたのだが、日原鍾乳洞は寒かった。鍾乳洞は一年中、気親が一定…