2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧
古典文学を読みながら系図を作っていると、いろんな発見があるのだが、その一つが「お下がり妻」と保元の乱の関係だ。 保元の乱に関わった平清盛に、白河院の御落胤伝説があるのは有名だ。つまり清盛の母は「お下がり妻」であったわけだが、ほかにも御落胤で…
私の『えろまん』をyoutubeで紹介してくださっている奇特&物好きなお方がいらっしゃいました。 ありがとうございます! www.youtube.com
和歌というと雅びとか花鳥風月といったイメージがあるかもですが、 政治臭、生活臭、食べ物集など、雑多なにおいが満ちている『万葉集』、“屎”(うんこ)の歌さえあります。 「カラタチのイバラを刈って家を建てるぞ。クソは遠くでしろ、クシ作りのおばさん」…
ハロウィーンが近づいてきたが、 『万葉集』にも渋谷のスクランブル交差点的な場が詠まれている。 “八十の衢”。 “言霊の 八十<やそ>の衢<ちまた>に 夕占<ゆふけ>問ふ 占<うら>正<まさ>に告る 妹は相寄らむ”(事霊 八十衢 夕占問 占正謂 妹相依)巻第十一・2506…
池田清彦『こうすぐいなくなります』読み途中ですが、凄く面白いです! 生命誕生から38億年の間に、地球上にはおびただしい数の生物が出現したものの、なんとその99%は絶滅している、とか。 六億年前、多細胞生物が出現して以降、生物の大量絶滅は六回起きて…
輸血広告に巨乳の萌え絵が使われてて、賛否両論だが、科学的な根拠を示した論として出回っているその論にも私は違和感覚えた。↓ honeshabri.hatenablog.com そうじゃないんだよね……と。 なかでいちばん納得したというか、そうそう! と共感したのは、こちら↓ …
きょうは即位式。 NHKで所功先生が「前近代は中国を手本に、明治以降は欧米を意識して変化してきている」とおっしゃってたのが心に残った。 そうやって柔軟に変化してきたからこそ生き延びてきたんだよな。 本当に長く続く伝統って実は先進的だしラディカル…
10/21(月)付「読売新聞」夕刊で『エロスでよみとく万葉集 えろまん』がちらっと紹介されたようです。 私はまだ見ていないのですが、ツイッターで教えてくださった方がいて、知りました。 嬉しいです。 ⇒今見て来ました! 「おもしろ古典本に注目」という形で…
10/21売りの「特選小説」12月号に『エロスでよみとく万葉集 えろまん』のインタビュー記事載ってます。末國さん、ありがとうございます。 エロスでよみとく万葉集 えろまん 作者: 大塚ひかり 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/08/21 メディア: 単行本(…
20年前、歯科心身症になった時、歯の噛み合わせや歯痛(非定型歯痛)の不安でなるべく予定を入れないようにしていたが悪化の一途を辿った。 今は少しでも悪くなりそうな兆候が見えた時はがんがん予定を入れている。 するといつの間にか良くなっていることが多…
「週刊現代」10/26号で『女系図でみる日本争乱史』が紹介されました。ありがとうございます! アマゾン↓ 女系図でみる日本争乱史 (新潮新書) 作者: 大?ひかり 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/09/13 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 楽天↓ …
伏見憲明さんが書いてくださった『エロスでよみとく万葉集 えろまん』の書評がネットで読めるようになりました。↓ 本当にありがたい、百人力を得たような書評です。 www.shinchosha.co.jp また、版元が『女系図でみる日本争乱史』の宣伝をツイッターでしてく…
『自殺遺族になっちゃった!!』という本を買って読みました。 損害賠償の話とか以上に、怖いというか、心に引っかかったのは、自殺者の霊としか思えないような存在が現れているくだりがあること。 そこらへん、わりかしサクッと描かれているのですが、わたし…
恐竜展最終日、誘われて急遽行ってきました。 が! 午後二時過ぎ時点で、待ち時間160分。二時間半以上でした。 なのでいったん諦め、東京都美術館に移動。そこもチケット売り場が長蛇の列だったので一時間半ほどお茶したら空いてる! 印象派を一時間以上楽しみ…
10/12「スポーツ報知」で『エロスでよみとく万葉集 えろまん』が紹介されたことを、 ツイッターの見知らぬ方が教えてくださいました。 ありがとうございます! hochi.news それにしても台風こわかった。 15号の時も凄かったけど、今回はテレビがしじゅう怖か…
「中央公論」11月号に、伏見憲明さんの『新宿二丁目』の書評書きました。 大正時代に二丁目の太宗寺に下宿していた母方祖母のことと絡めました。 二丁目は、性的マイノリティに限らない、社会的マイノリティ等々、マイノリティに寛大な町であると、本書を読…
まんきつさんのファンで、ブログの時から読んでいる。家には、 『アル中ワンダーランド』 『まんしゅう家の憂鬱』 などあって、2015年の12月には、まんしゅうさんにお目にかかることもできた。 その時の対談が所収されてます↓ 本当はエロかった昔の日本 (新…
定家筆「若紫」巻が発見されました。 同巻は源氏と紫の上が出逢う大事な巻ですが、「紅葉賀」巻で紫の上が口ずさんだ"入りぬる磯の"の元歌は『万葉集』にあるんです。 それ以外にも『源氏物語』には『万葉集』からの引用が多いんですが、使用された語句から…
年に一、二度行ってる歯の定期検診で、たまに痛くなる歯のことを言ったら、噛み合わせの調整をしてくれて(10/3)、以来、なんか変。反対側が痛かったり。 なにより20年前、死ぬほどの思いをしたのに、また同じ過ちか……という自分のバカさへの情けなさで、メン…
「ハルメク」11月号に、 「スキャンダルで読む百人一首」35回目がのってます。 今回は紀貫之。 正岡子規が、 “貫之は下手な歌よみにて古今集はくだらぬ集に之有候” と言ったのは有名な話ですが、貫之の偉大さは文学を事件にしたことにある、といったことを書…
9/30付「東京新聞」に『エロスでよみとく万葉集 えろまん』の書評が載りました。 ありがとうございます! アマゾン↓ エロスでよみとく万葉集 えろまん 作者: 大塚ひかり 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/08/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商…
この本、買って読みました。 この作者のことは、以前、『“隠れビッチ”やってました。』というのの試し読みをよんだことがあって、記憶の底にあったのですが、 アマゾンで毒親モノを探していたら、引っかかってきたのです。 この方、息子がいて、息子に嫉妬し…
去年だったか、いつだったか書いた「人文書のすすめ」がネット公開されてるようです。 jinbunkai.com 『女系図でみる日本争乱史』についても、新書編集部の人がつぶやいてくださってます。↓ 応仁の乱って結局なんだったんだろう?とずっと疑問でした。それが…