猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

行ってきた

maonima2007-12-11

http://www.tohyamago.com/simotuki/kizawa/index.html
木沢の霜月祭
とにかく神様を呼び出すまでが長い。なにしろ全国の神様だから。
面白くなるのは面が出る夜中の二時五十分以降だが、それまでが眠くて、窯の火が煙くて苦しくて、家族(とくに子供)にはブーブー言われたが、私が子供だったらもっとブーブー言っていたであろう。

土地の人によれば、前半の神を喚び出すまでが、結婚式でいえば正式のお式で、お面登場以降は披露宴のようなもの。それでも昔よりははしょったほうで、昔は夕方から翌日の昼までやっていたのだという(神様を戻す儀式が昔は長かったらしい)。私が学生時代、みたときにはすでに、はしょられていた今と同じ明け方に終わる感じだった。
見ている時は寒くて煙くて難儀だったけど、たった一晩なのに、なにか海外旅行から帰ってきたような気分。
面が登場して、盟神探湯をした手を掲げ、やったー!という感じで面がこちらを向くと、皆の「そらよーっせっ」の掛け声が始まって、その場の雰囲気がガラリと変わる。ここでスイッチが入ったように陰から陽、静から動になって、次から次へと面が登場して、祭はどんどん見物人を巻き込んでエネルギーが膨張していく。興奮がピークに高まるのが午前四時過ぎだが、残念ながらその前に帰ってきた。
今もお囃子の音が耳の底に残って離れない。


祭に参加している木沢の少年たちが本当に良い。祭に育てられたような感じ。
http://www.tohyamago.com/simotuki/okori/index.html遠山の霜月祭について。