猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

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柴犬ナショナリズム

maonima2007-01-02

 柴犬の性質として「飼い主に忠実である」と、犬種による説明には必ずといっていいほど書かれている。が、柴犬を飼ってみて、また散歩で他の柴犬や犬種を見るにつけ、
「犬の中で柴犬がとくに飼い主に忠実ということはないんじゃないか。むしろその逆では」
と思うようになった。というのも近所で飼い主の制止を振りきって逃亡するのは必ず柴犬だ。うちのシバもそうだし、ゲンちゃん、フランス人の飼ってるロロちゃんも逃亡前科がある。が、他の犬種が飼い主の手を放れてうろうろしているのは見たことがない。
 飼い主のリードを噛んで抵抗しているのもたいてい柴犬だ。
 それに対して近所で見る洋犬は概して飼い主の言うことをよくきく。レトリバーといった大型犬やポメラニアンですら、リードを外していても飼い主のまわりから放れない。
 ゲンちゃんの飼い主さんは、それを評して、
「柴犬は野性的なんだよ。いくら飼っていても、人間の意のままにはならない猫的な部分というか、原始的な部分を多く残している。それがまた柴の魅力だ」
と語っていたが、それじゃあ柴犬は忠実じゃないってことではないか。
 そんなふうに思っていたら、アルバイトで犬のブリーダーもやっているという人から話を聴くことがあって、彼によると、
「いろんな犬の中で柴犬だけはいくら訓練しても人間の意のままにならない。人間のために命を投げ出すとか、忠実というなら洋犬のほうがよほど忠実だ」
という。たしかに警察犬も盲導犬もレスキュー犬も洋犬だ。
 うーん。じゃあ柴犬は飼い主に忠実って説はどこからいつ頃出てきたんだろう。もしや昭和初期あたりに台頭したナショナリズム的な思想から派生したのでは…。
 などと年の初めに思った。
「エサもらうときだけ忠実だわ」
とは、多くの柴犬の飼い主の声である。
 同感。まぁ日本の風土には合っていて極熱の夏を除けば四季元気だし。
★と書いたのは、ゆうべ散歩させようとしたらシバが逃亡したから。で、レトリバーの散歩に出くわしたのだが、まとわりつき、吠えかかるシバに対して、レトリバーは飼い主の表情をうかがいながら、シバをあしらっていたっけ。
★★そういえば、紅葉狩りってなんで「狩」なのかしら…。(大塚ひかり)