お友達のそのまたお友達(今回、私もそのお仲間に入れてもらいましたが)のお嬢さんである美亜さんと京子さんのデュオリサイタルへ。
美亜さんはお母様とパリから来ていて、日本での演奏は初めてだそうだが、それはそれは一生懸命、顔を真っ赤にして演奏する様は、こちらの細胞がわき立つような真摯なパワー、“にほひ”に満ちていた。
おそらく場数を踏んだプロであればにこにこ笑顔で演奏するような箇所でも、美しい顔をゆがめて、あやういまでに心を込めて奏でる彼女。その彼女が演奏を終えて、刹那、見せるはにかんだ一笑が、珠玉の美しさだった。
演奏時は、シバが全速力でケモノ走りする時に見せる野生動物の華麗さがありながら、演奏を終えた時の笑顔は、振り向いたシバがこちらをみて、えへ、っとするような。
音楽のことをあれこれ言えるような私ではないが、二時間があっというまのひととき。
聞けて見られて光栄。教えてくれた地元の友人に感謝である。