猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

きょう大学時代の同級生の講演をききにhttp://www.waseda.jp/open/index/news/20071201_koukai_umi.html

早稲田に行ったついでに、新宿の太宗寺に行ってきた。ここは以前の日記にも書いた通り、死んだ母方祖母が明治薬専時代、東北出身の小出さん(旧姓不明)という女性と下宿してた寺。昔は、学生は寺に寄宿することはよくあったそうだ。
小出さんは医者と結婚して、その息子さんも田端で内科をやっていて、私も診てもらったことがある。今もあるようだが、お孫さんの世代だろうか。
太宗寺には「お墓があってよく人魂が出た」と、記憶を辿ると祖母は言っていたが、しかし、この寺は閻魔と奪衣婆で有名らしく、この寺の奪衣婆が子供を食ったというような話が昔、あったという。境内にいた女性にきいてもうなづいていたからそうなのかと思ったが、ネットで検索すると、子供を食ったのは奪衣婆ではなくて閻魔のようだ。いずれにしても祖母からそんな話は聞いたことはない。このあたりは遊廓があったので、「男の着物を脱がしてなんぼ」の娼婦が商売繁盛を祈るため、奪衣婆を信仰したらしく、付近の寺にも「綿のおばば」という綿をかぶった奪衣婆がいた。(写真の奪衣婆は岩淵氏撮影)




田端(駒込)の小出医院には、『源氏』が一段落したらぜひ連絡して、話を聞きに行きたい。祖母亡き今、小出さんも生きていたとしても105歳くらいだから、とても生きているとは思えないが、もしも息子さんが御健在なら昔のことを聞いているかもしれない。