猫も羽<わ>で数えましょう(大塚ひかりの犬・猫・人・他)

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紫式部と絵

maonima2008-01-25

芸術新潮』二月号はまるごと『源氏物語絵巻』特集。三田村雅子さんが解説してるんだが、こりゃあ面白いわぁ。三田村さんは「たくらみ」って言葉が好きなんだね。龍鬢の筵は上皇参賀の宴会で座るような特別な品ってあるけれども、『類聚雑要抄指図巻』巻一によると、1136年の東三条院での任大臣大饗では、親王の座にもなってる。皇族クラスってことなのかな。座れるのは。




私は紫式部は物凄く絵心のあった人なんじゃないかなぁと思ってて、『もっと知りたい源氏物語』(206p)なんかにもそう書いたが、後世、『源氏』がさまざまに絵画化されたのも、『源氏』そのものが強い絵画性を帯びているからなんだろう。光源氏、冷泉院、匂宮と、主人公の血を引く人たちはみんな絵画の達人だし。当時、貴族の代表的な趣味ってったら音楽なのに(明石一族や頭中将一族は音楽の達人。頭中将、柏木、薫って、これもさっきの本とか『面白いほどよくわかる源氏物語』でも書いたけど、秘密の血筋も趣味でばれてしまうっていう設定なの)。音楽で一族繁栄した『宇津保物語』への対抗ってのもあるんだろうが。
「絵合」って遊びも紫式部の発明だって聞いたことがある。


私も小さい頃から絵描きか漫画家になりたかったから、こういうのにはとってもそそられるんだよね。
黒田日出男先生は、絵巻物から歴史を読むってことを、三十年近く前からやってらして、早稲田の授業で唯一面白かったのって、黒田先生のだけって感じ。今もそのノートだけは大事にとってある。