んへへ。
その、いつにない吊り目と、あやしく立った耳は、絶対、なんかたくらんでる。
たくらんでる……。
香山リカさんから『セックスがこわいーー精神科で語られる愛と性の話』(筑摩書房)。
フロイトの時代から一〇〇年以上を経た現代の精神科医たちは、あまり性を重要視しなくなっている、という。
たしかにまぁ、医者にそういうことを聞かれるって言ったら、産婦人科くらいなものだ。重要視していても、患者に聞きにくいことはあるのだろう。性的な問題は、なかなか患者のほうも、言いにくいものだし。
しかし、この本を読むと、けっこう医師に打ち明けている患者もいるのだな。それとも、香山さんには、そういうことが話しやすいのだろうか。
四十代女性と二十代男性のカップルについて書いてたところで、「性欲の強い者どうし」とあったので、受けた。