猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

危険な女

シバの散歩で郵便局も買い物も図書館もすませているが。
駅前のスーパーのそばの交番前でいつものように待たせていたら、いつも見かけぬ、どうみても定年退職した七十代の、交番のおまわりさんとは違うコスチュームの警官に、
「このワンちゃん、奥さんのとこのですか」
と言われた。
 短くつないであるから、人に飛びかかることももうないだろうに、何の用かと思ったら、
「さっき、可愛いもんだから、人が撫でたら噛もうとしたんで、びっくりしてましたよ。気をつけてください」
と言う。
「え、じゃあどこにつないだらいいんですか」ときくと、
「散歩の時に買い物しなければいいんじゃないですか」
という。
「そんな暇ないんですけど」
「なにかあったら奥さんの責任になるんですから、気をつけたほうがいいですよ。犬が嫌って人もいますしね。その人、ほんとにびっくりしてましたよ」
と、しつこい。
「犬が嫌な人は撫でないと思いますけど。私も昔、嫌いだったけど、犬には近寄らなかったですね」
「いや、私は昔、犬飼ってましたが、犬は臆病なんですよ」
「交番の近くだからいいと思ったんですけど」
「そうとも言えませんよ」
と、うにょうにょうるさい。
「じぁまぁどうも」
と言って、立ち去ったが、釈然としない。
 シバは可愛いから、ちょっと買い物してる間に、必ず人がさわってるんだよね。
 それも決まって若いカップルの女。
「きゃー可愛い」
と言って、その姿を男がほほ笑ましく見ているという。
 犬をかわいがる自分を見せているのだろうか。それともひとりでもさわりたいけど、なんか怖いから、彼がいるときさわろうとするのか。
 いい迷惑。
 といつも思ってて、そういう時は、カップルの存在を無視して、
「お座りっ」
と、わざと手荒に命じて、さっさとその場を立ち去ることにしているのだが。


 シバだって鬱陶しくなるから、時には威嚇の意味で噛む真似をするのだ。
 本当に噛んだりは、よほど危害を加えられなければない。
 というか、今まで、一度もない。
 タマにネコパンチされ、ひっかかれた時も、男子にタマゴをたらんと垂らされた時も、シバは噛もうとするだけで、噛まなかったんだから。
 

「噛みます、注意」
という札を首輪に付けようと思ったが、正確を期そうと思い、
「噛むかも、注意」
にした。


それにしても暇な警官。帽子が交番のおまわりさんと違ったが、交通整理の人なのかな。何だったんだろう。
★札をしたまま宵の散歩したら、シバが鬱陶しがったので、取り外した。
それになんか、一年生の名札みたいで、かえって可愛さ倍増で、文字も見えにくいし、
「なんて書いてあるんだろう?」
と、興味を引くようで、逆効果な気もするし。
ご近所の犬知りあいに見られても、
「あの奥さんて、なんか……ヘンかも」
て思われるだろうし。
待たせている時、貯金箱でも前に置いて、
「一撫で五百円」
とでも書いておこうかな。



http://88552772.at.webry.info/
これがほんとなら週刊新潮ってとんだ嘘つき雑誌なんだな。
人間不信になりそうだ。
文藝家協会から領収書は送られてきたけれど、会員証はまだ。昨日問い合わせしたメールの返信もないけど、
まさか、ここにきて、落とし穴はないだろうな。
まぁ今日は月末で忙しいのかな。
7/1電話、担当の女性によると、工場に発注しているので、まだちょっと時間がかかるとのこと。
会員規約のようなものが送ってくるわけでなく、カード式になっているんだとか。
私も「まさか」と思えることが色々あったんで、警戒しているというか、疑り深くなっていることだ。