猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

タイのヒモ男と源氏鬱

タイ在住の和ぼっちゃまに、
「タイにもヒモ男はいるのか」
と聞いたところ、
「そこらじゅうにいる」
と返信頂いたのち、また今朝、追伸がきていた。
「ひかりちゃんの言ってるヒモと、私の書いたタイのヒモ男は、どこか違うんじゃないか。」
とのこと。

和ぼっちゃまによると、日本のヒモは、女に平気で車とか貢がせ、
「男が、女に愛情無いのに騙していいように金をまきあげている、というイメージ」
職業的なイメージがある。



一方、タイのヒモ男は、というと…。
以下、和ぼっちゃまからのメールです。
「ただ、だらしないだけで、ぐーたらしてます」
「「あんた、仕事行かないの?」
「だって、今日は雨降ってるから・・・」と言って、
闘鶏かなんかしてる。
女が市場で働いている間に、
暇さえあれば闘鶏とか、ムエタイ(キックボクシング)で賭けてる。
目の前をミニスカートが通ったときだけ、「ん?」と頭を上げる。
女が仕事から帰ってくると「疲れた?」とか言って、
スッと絶妙なタイミングで果物を剥いてあげたりする。
・ ・・・・とまあ、こんな感じでしょうか。
つまり、カネ、カネ、カネというんじゃなくて、
「う〜ん、今日もなんだか疲れたな。働くのやだな。」みたいな毎日を送ってる。」



 以下はベトナムの話。
ベトナムで、道端の路上カフェで、昼間から甘ったるいコンデンス・ミルク入りのコーヒー飲んで、
トランプ博打やってるのは、すべて男です。
庶民の女がカフェでコーヒー飲んでるのを見たことありません。
(タイの女はコーヒーくらい飲みますよ)」


「以下ベトナムハノイのレストランのボーイから聞いた話ですが、
ハノイ郊外の村から女は、天秤棒に野菜積んで、平気で10kmくらい歩いて街まで売りに来る。
男は家で待ってる。
ハノイの路上で座り机のような小さな台で子供向けの駄菓子とか玩具を売ってるおばさんの売り上げは、
1日2ドルほど。
その中から、仕入れ代金を差し引いて生活費にあて、子供を養い旦那の小遣いを捻出する。
旦那は、路上カフェで1杯20円ほどの甘いコーヒーで、終日ねばって、友達とトランプ博打。
1回に賭ける金額は、タバコ1本分、6円くらい。」



以上、和ぼっちゃまのメールの抜粋でした。
タイ、そしてベトナムのヒモ男は、こんな感じのよう。
昼間っから道端で賭け事って光景、
日本でも四国、とくに高知に行った時、いっぱい見た。
やっぱしあったかいところに多いのだろうか、
ヒモとまでいかずとも、ヒモ的な男は。
ミラノのヒモ男、ブリュッセル、ロンドン、パリのヒモ男についても調査中です。




ここのところずっと鬱っぽい。
「源氏鬱」
と私は呼んでるが。
そんな源氏鬱の日々に潤いを与えてくれるのが、
ヒモ男ネタ。
源氏物語』の対談とか取材とかは、どうしても今やってる全訳と切り離せないから、
全訳が終わって、あるいは九月末、最終の直しの終わる第一巻のサンプルを見てもらってからやったほうがいいかもしれないなぁ。
などと思ったり……。
千年紀というチャンスだもの、『源氏物語』についていろんな人と語り合いたいという気持ちもふつふつ湧いてもきてはいる。
鬱なのかな、やっぱり……。