パリのヒモ男

maonima2008-09-15

毎日、毎日、疲れる。
カラダで感じる『源氏物語』だの、感情を出せない『源氏』の人びとだの、親子小説としての『源氏物語』だの、『源氏物語』のリアリティだの、ブスだの、身体描写だの、いろいろやったものだが、全訳でぎゅうぎゅうやってる今は、
開放されたい…というのが正直な気持ち。
でも苦しい快感もあるんだけどね。

それでたまに現実逃避に、ヒモ男を調べたりしていて、ジゴロを生んだフランスについてもスズメさんに伺ったりして、
日本の音楽留学生が金持ってるから狙われるといった返信をいただいたりした。
ありがとう、こんな私のアホな興味につきあってくれて。



源氏物語』をやってると、試験間際の子供のように、ほかにやりたいことがうずうず湧いてきて、
「やっぱし私って、書きたいのかな〜」と思うものの、一方では、
「私って、もともと漫画を描くのは好きだったけど、文章は……どうだったんだろうな。下手でも絵を描きたいな(こないだ『源氏物語』の表紙を自分で描くとしたら……と想定してスケッチブックに六枚描いた時の楽しかったこと)」
などと思いつつ、
「そういえば、昔、よくみた水上洋子って作家どうしたのかな」
と気になり始めた。
 水上洋子は、うちの夫の仕事か何かの知り合いで、結婚当初、よく話題に出たので、私も角川文庫のエッセイをよく読んでいたのだ。
 ネットで検索したら、ブログをやってた。どうもエジプトにはまっているらしい。オーガニックとか星座とか書いてあると、私は、
「すわオカルト」
と拒絶反応してしまうのだが。
 しかしオカルト本は世に数多く、売れてるオカルト本もわんさとある。
 売れるオカルトと、売れないオカルト。
 違いはどこにあるんだろう。
 いずれにしても、あんまりオカルトを素朴にとりこんでいる人の本はダメだろう。
 千年前、物の怪が一般に信じられていた頃でさえ、紫式部は、
「物の怪は生者の“心の鬼”、良心の呵責が見せる幻影」と言い切っているというのに。って、ああ〜どこまでも紫式部が……。




 そういえば『源氏物語』の訳者は前の訳者に挨拶するらしい、という話を以前、聞いたのだが、話の出所に確認すると、事実誤認だったそうだ。
 俵万智さんが瀬戸内さんに挨拶したとかいう話が、
「俵さんは次に『源氏物語』を全訳するから挨拶にいった」
みたいな話になったらしい。
 しかし、俵万智さんが今のところ、『源氏物語』を全訳する予定はないし、瀬戸内さんに挨拶した事実も確認できなかったらしい。
 ただ、俵万智さんは「いつか全訳できたら」みたいなことは考えているといった話は朝日新聞の記事にも出ていたし、そんなところから、こんな話になったのか。
 いずれにしても、訳は文字だけでなく、漫画訳などもあるのに、妙な話ではある。
 また、挨拶って発想が、なにか犬っぽいというかヤクザっぽいというか、
「今度、訳しますんで、おたくの島に入るんでやすが、よろしく」って、頭下げるみたいで、可笑しい。