昨夜、シバの散歩をしてたら、大きなネズミをすぐ近所で見た。
道をささーっと横切ったのである。
一月前も別の場所で見た。
私がネズミを見たのは、生まれてからこれで三度目。一度目は三十代の頃、地下鉄を待ってる時、駅の構内で見たのだ。
子供時代や若い頃はいちども見たことがない。ゲジゲジが壁に出たり、使わない雨戸にカマキリの子供たちが発生したり、ウスバカゲロウの卵(さなぎ?)が棚からぶる下がっているようなボロ家ではあったが、ネズミはただの一度も出たことがなかったのである。
ところがわずかここ一月のあいだに、生涯三度のネズミ体験のうち、二度が果たされているのである。
しかもこの三年半、夜行ってたシバの散歩では一度も見なかったのに、よりによってこの一月に二度もネズミを見るとは。
これは、ごく最近になって近所にネズミが物凄く増えている裏返しなのでは?
世界恐慌、ネズミによる伝染病のまん延、大地震、世の末……という構図が頭をぐるぐるしておびえていると、一緒に散歩していた娘は、
「ママ、ネズミなんて怖いの。可愛いじゃん(ネズミが)。昔、保育園でも見たことあるよ」
と言うではないか。
ええ〜っ? そうだったの?
娘は散歩中、価電子の説明をしてくれるような理科系人間のせいかなんか知らんが、私が怖がるゴキブリ類、毛虫に関しても私よりずっと冷静である。今は無理と言うが、小さい頃は、毒性のないイモムシ(毛虫は毛に毒があること多し)を手に乗せたりできるほどだったし。
まぁ私も小さい頃、モルモットを飼っていたから、ネズミを怖がるのもおかしな話なのだが、こないだと昨日見たネズミは、モルモットより毛が無くて色は黒っぽくて、目も耳も小さく、物凄い敏捷で(モルモは怖がりで、放してもじっと動かない)、好感は覚えなかった。ピーターラビットのシリーズで、かわいい子猫の話(モペットちゃんのお話)があるのだが、ここでは、子猫をネズミがからかって踊ったりして、楽しく読んでいたんだが、どうもあの絵に出てくるネズミと昨日見たのとでは種類が違う感じである。
シバも注目して、追っかけようとリードをぐいぐい引っぱっていた。ちょっと追いかけさせてもみたかったが……。
うちには猫どもやシバがいるから、ネズミも避けてくれるよね。くれるはずだ!
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ロンドン、パリ、ミラノ…ヨーロッパ生活も24年近くになるスズメさんが、ミラノでもお料理教室を。しかもミラノ滞在一年でイタリア語でのお教室! イタリア人もびっくりのふわふわのロールケーキ。私まで嬉しく誇らしい。(「危ないおっさん、ミラノのオジー」にも笑った。危ない人には「無視」で対処ってミラノでも同じなんだね)
★★『源氏物語』の全訳では、引き歌の歌番号も、ひかりナビで例示した他の古典エピソードの段数や話数も、原典にすぐ当たれるよう、使用したテキストの歌番号や段数に拠って明示した(『枕草子』なんかだとテキストによって段数がずれるから、どのテキストに拠ったかということはもちろん巻末に明示してある)。『後撰集』1234とか、『大和物語』130段とか、『今昔物語集』巻24の5とか。こういうのが案外ない本が多いんだよね。だから自分では自分が欲するスタイルにした。