猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

maonima2009-02-06

4月から、お休みしていた「WEB日本語」の連載、再開します。
きょうはR25の取材。3/上旬発売らしい。



今日発売の「新潮」3月号に「源氏物語と整形」というタイトルで、コラムを書きました。
源氏物語』で整形するとしたら、誰か。
って、考えて書いた。
薫じゃないか、
自分がするんじゃなくて、
浮舟にさせるのだ、
って感じのコラム。
今までずっと追究してきた美醜の問題とか、
源氏物語』の身代わりの思想とか、
絡んでくる。
これからもこのテーマは、考え続けていきたい。




今日発売の「PHPスペシャル」の源氏の連載最終回もちょうど「浮舟」。
テーマは、身代わりの思想と親子関係、かな。
全訳作業の中、
とても楽しく連載できた。
チワトラのカラー頁も可愛い。



いま、トイレとか、電車内とか、細切れで、
小谷野敦さんの『美人作家は二度死ぬ』を読んでる。
ブログで連載?してた「山室なつ子の生涯」が元になってるらしいが、
その時のとずいぶん違って、
読みやすくなってる感じ。
女子中高生が強く押してこない男に心のうちで(いくじなし)って思う箇所があるけど、
ここが妙にレトロな感じ。
この小説に出てくる「峰」って可愛い犬が気になる。
ちなみにうちのシバの正式名は「峰の小雪姫」。
併録されてる「純文学の祭り」が良かった。
雷鳴を、評価されない作家の怨念と思って、本気で作家たちがおびえたり、
一種、異様な可笑しさがある。