猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

山口崇を見聞きする

きのうは世田谷の粕谷区民センターの「夕涼み邦楽コンサート」へ。
学校の保護者会の帰り、ちらっと「山口崇のファンで」と口を滑らしたら、
「あ、うちの地元で夏になると、なんだかボランティアで、長唄のコンサートなさってるみたいですよ」
と子供の友達のお母さんが教えてくれて、
「うちから近いしご一緒に」ということになったのだ。
コンサートには、山口崇仲間のヲタ嫁りへさんやその友人ご夫妻も訪れた。


会場への階段をのぼってると、誘ってくれたお母さんが「ほらほら」とにこにこしているので、前方を見ると、目の前に山口崇が!
ちょっと会釈してくれて、長年、柳生十兵衛とかで憧れていた人と1メートルくらいのとこですれ違い、挨拶されたと思うと、なにやら不思議な気持ちに。とっさには結びつかなくて、頭の中の十兵衛と、目の前の崇が。
コンサートには、ご本人(長唄名は杵屋巳楓)、奥様(杵屋巳鶴貴)、お嬢さん(杵屋巳織)、息子さん(杵屋巳津也)、お孫さんが勢揃い。
あと、奥様のお弟子さんの女優の上村香子(杵屋巳貴和)も。
区民センターの無料の催しとは思えない豪華な顔ぶれ。
私も区民センターから「『源氏物語』の講演を。地元に貢献よ〜」と言われているのだが、山口さんの長唄こそもの凄い地元への貢献ではないか。しかもご一家で、なんだから、己が家族についても、いろいろ考えさせられて、あらゆる意味で……。
お嬢さんも息子さんも芸大の邦楽科に進み、三味線・長唄を専門にしているのだが、なにしろこのお嬢さんが聞きしに勝る美人で、音よりビジュアルに気が取られる。
腕のほうは良く分かんないが、ご長男の太郎氏(巳津也)が私の耳にはぴんときた。
上村香子ももうけっこうな年だろうに、さすがの美貌で、オーラというのか、彼女が現れると、そこが白っぽく光る感じであった。
山口崇はテレビで見るよりいい感じで、話し好きというか、昔、司会をやってただけあって、説明がうまい。うちの子は「じーじ(うちの父)に感じが似てる」と言うのだが、えっ、そうかな、どこが。教えたがりなとこかな。


ご一家で演奏した「三曲 糸の調」っての、また聞きたいもんだ。


五巻再校出。