いまやってる月刊誌での連載が長くなったので、別の切り口で新たな連載をとの嬉しいお言葉に、今日は別の切り口での企画を考え、思いついたから、その構成を作った。
あと、カーテンレールが外れて、壁がコンクリでもろもろして、釘が入ってかないので、業者の人に来てもらって、修理してもらった。
年末は、家の「あら」が気になる時期です。
それはそうと、壊れた風呂扉の様子を見に来たKさんの話を子供にしたら、
「どんな道でも究めた人は凄いね。Kさんは仕事に誇りを持ってるんだね」
と感心していたが、夫にしたら、
「愉快な人がきたもんだね」
と面白がりながらも、
「それで七千円だぜ」
と、釘を刺された。
そうなのだ。昨日は扉を交換するにしてもしないにしても出張費だけで七千円と言われていたのだった。
結局、扉は交換することになったのだから、扉費用や工事費が出たら、そのへん値引きしてもらおうと私は考えていたから七千円のことは忘れていたのだが、Kさんは、七千円に見合うサービスをと考えて小一時間のレクチャーをしていったのかもしれない。
それにしても話がおたく的で、かつ私がさえぎらなきゃ、延々と話しているところはうちの父に似ていて、一回ならいいけど、二回目以上はちょっと辛いタイプかもしれない。
可笑しかったのは、
「ではお値段は? どのくらいかかるんですか」
と聞いた時のこと。
Kさんは、
「アルミ扉なので、高いです」
と言ってすぐさま、
「風呂蓋は市販では3000円くらいですが二、三年しか持ちません。うちのは一万近くしますが十年以上持ちます」
と風呂蓋の話題にシフトする。
「それで、高いってどのくらい高いんですか風呂扉の値段は」
と話を風呂扉に戻すと、
「この枠も一緒に交換した場合十万くらいですが、扉だけなので、その半分くらいだと思います」
「ということは、風呂扉と風呂蓋とあわせて五、六万ですか」
「いま、ここの扉は廃盤になってて、新しいタイプのをここの大きさに合わせて加工したりしますからいくらかははっきり言えませんが」
「見積もりはいつ出ますか」
「それが、私のほうからも言っておきますが、お客様のほうから催促していただく形のほうが早く出ます。会社機能が関西に集まってから仕事が増えてしまって、ほっとくとそのまま忘れられる可能性もなきにしもあらず、で」
「ええ〜、そんないい加減なことってあるんですか」
「とくに年末は物凄く仕事が殺到する時期なんですよ。しかも年末年始は休みになりますし」
「ええ〜」
「来週早々、見積書が来なかったら催促の電話してくださいね」
「はい」
こういうときは「早く早く」と多少大げさに騒いだ方が優先的にやってもらえるらしい。
なんだか歯医者みたいだな。