猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

「猿はほとんど発達していない部分です」(by女医)

昨日は母方いとこの結婚式だった。
帰宅後、少しすると、やはり結婚式に列席した実家の父から電話。
帰り、父とはばらばらに帰ってしまったから、無事の確認の電話だろうかと思ったら、
「ママがまた脳出血を病院で起こした。これから手術になるから行く。また電話する」
とのことで、電話が切れた。
これは大変と、弟もピックアップして、一家で病院へ行くと、手術ではなく、「処置」をしているとのことだった。
六年前も手術はしなかったが、こういう場合はまず手術ということはないのだといい、「手術」は父の聞き間違いと判明した。
が、事が大変なのには変わりなかった。
病院に着いたのは夜十時。
それまて母は精神科でいろんな管をつけられ、処置を施されていたが、
夜十一時、脳外科の病棟に移された。



出血箇所は、六年前、五センチの出血を起こしたのと同じ右半球だが、部位は違って、今回は前頭葉に近い右側が三センチ大やられてるから、思考力、やる気が失われ、左半身に麻痺が残り、何より抑圧していた部分がおもてに出て、性格が変わる可能性があるという。

もともと喜怒哀楽をよく爆発させていた人はほとんど変わらない場合もあるが、抑圧的な人ほど感情や性欲が暴走したりするんだとか。
若くて、ちょっと綺麗な女の先生だったが、
「猿はほとんど発達していない部分です」
と言い、逆に言うと、ここがやられると猿並みになってしまうらしかった。
「猿」を持ち出す言い回しが、ショックだった。
なにもそんな言い方しなくてもいいのに。



とりあえずこの一日二日が勝負らしい。
そのあとはじっとさせていると、認知症がどんどん進んでしまうので、またリハビリも必要らしい。
帰り、母の寝ているもとに行くと、母は管とか抜かないようにと、ベッドに拘束されていたが、誰かを捜して手をひらめかせていたので、握ると、ぎゅっと強く握りかえして
なかなか放してくれない。このまま手を繋いで寝れたらいいのにと思ったけれど、
「ほかの患者さんもいらっしゃいますので、お顔を見たら、早々にお帰り下さい」
との看護婦の言葉だったので、そっと放して、次は父が母の手を握ってから、帰った。



介護認定の審査も12/7に受けたばかりだったのに、こんなことになって、退院はまだまだ先になりそうだ。
父と弟を夫に送ってもらって、家に帰り着いたのは午前二時近かった。




マイケル亡き後のアメリカ・マスコミの標的はタイガーになってしまったようだ。黒人で天才というのはいじめのターゲットになりやすいのだろうか。