シバ逃亡。
子供がシバの散歩をしてくれたはいいが、逃亡。
道行く人に飛びかかって、ひとりのおじさんのズボンにかみついてしまった。
家の前だったので、おじさんに謝ったが、
「迷惑だよ。かまれたよ。ズボンの上だから脱ぐわけにいかないけど。これ、狂犬病の注射はしてあるの」
「もちろんです」
「ちゃんとあやまってもらわないと」
「申し訳ありません」
と。
その後もシバは道行く人に飛びかかって、ほとんどの人はつかまえようとしてくれたが、そのうち警官が来たので、助けを乞うと、さっきのおじさんに言われて来たのだという。
「犬が放し飼いになってて、自分が噛まれたことはいいけど、ほかの人に迷惑がかかるといけないから見に行ってよ」
と言われたそう。
でもおかげでシバは、そのやりとりを聞いてるうち、おびえたのか、自ら居場所に入っていった。
警官も犬を飼ってたという人で、優しく厳重注意を受け、子供はひたすら小さくなっていた。
「散歩はしてます? 」
「飼い主の責任だよ」
といろいろ言われた。
散歩、毎日二時間はしてるし、週末は運動場で思いきり走らせているのだが。
ここ二週間、散歩はしてても、忙しくて運動場の走りはなかったからなぁ。
昨日に引き続き、どっと疲れる。
犬を飼う資格、ないのかもしれない、とか、何もかも辛くて激しく落ち込む。
きょうは毎日新聞の取材があった。
2/14掲載らしい。
『源氏物語』の話をしているあいだはすごく楽しかったが、またシバ逃亡の時のことを思い出し、さらに母のこととを思い出し、涙が出てくる。