わけあって岩波の旧約聖書全15冊読んだ。
ふつうの分厚い聖書と違って、解説がいっぱい入ってて、読みやすい。
雅歌とか預言書はとばし読みだが。
まぁとにかく旧約の神は容赦ない。
そして女の性に厳しいと再確認。
エゼキエル書とか、ヤハウェを夫、エルサレムを妻にたとえて、
「異教を信奉するエルサレムの民は不倫妻だ、娼婦だ、普通の娼婦は男と寝ると貢いで貰うが、エルサレムは寝た男に貢いでいる」
とか、性に厳しくていながら、性的妄想っぽい記述がたくさんあって、お腹いっぱい。
エステル記の主人公のエステルは、たしか大竹しのぶのお母さんの名前のもととなっている人だと思うけど、これもまた容赦ない人の話で…。
創世記には、父を酔わせて子種をもらう姉妹の有名な話が出てくるけど、これってほんとは姉妹が父に犯された話なのではと思ったり。
唯一、ちょっと共感できのたは、サムエル記くらいだろうか。
家はプロテスタントで、学校はカトリックだったが、読ませるのは新約ばっかの理由が分かったような。
旧約読んでから新約読むと、
イエスはなんて寛大なの、
だって「ゆるしてくれる」もの、と、そこだけで感激してしまう仕組み。
偶然戴いた『西洋絵画のひみつ』(藤原えりみ著、いとう瞳イラスト)はだから私にとって、すごくタイムリーだった。
読むのが楽しみ。
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