猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

maonima2010-05-22

母の見舞い。
私を見てついに「あなたと私はどういう関係?」と。
うちの子の名前は分かってて「●ちゃん〜」と呼びかけていたが、
「勉強できるんだよ」と言うと、
「お兄さんとK子さんの子だから頭いいはずよね」と言う。
お兄さんとは40年前42で死んだ母の兄のこと。
K子さんも10年以上前63で死んでる。
そもそもが私の子で、母自身の孫だというのに……。



父からのメールで昨日はホーム長立ちあいのもと母の介護認定(更新)だったそうだ。
立つ事もできず、「季節は?」の質問には「秋」。
「ここはどこですか」と聞かれると「分かりません」と答えていたそうだ。
前回より悪くなってたとのことだが、今日の印象でもそんな感じだった。
精神的には薬が効いているせいか元気な感じで、
「私は78にしては肌も綺麗なのよ〜」
と言ってみたり、自分の手を見て、
「死んだおばあちゃんの手とそっくり。トシとるとこうなっちゃうのね」
と言ってみたり。
英語の本も「懐かしい。これで昔教えていたのよね」
とまともなことを言うかと思えば、
「もう今は読まないから」と、12/13に倒れる前、「英語の教室をやる」と妄想にしても言っていた意欲は、すっかりなくしていた。
やはり今回、前頭葉をやられたせいなのだろうか……。
母の力が衰えると、私の力も抜けていくような気がしてしまう。



母は最後に「今日はありがと。来てくれて嬉しかった」と言っていた。
我々を誰だと思って言っていたのだろう。