maonima’s diary(大塚ひかりの犬・猫・人・他)

2005年、はてなダイアリーに始まり、今に至る

猫列車

maonima2010-08-19

柳美里『ファミリー・シークレット』何気なく読み始めたら、止まらなくなって、一気。
虐待の連鎖はよく言われることだが、p71「締めれば締めるほど」反社会的な方向にエスカレートしていくとか、その他、共感するところ、ずんとくるところは多かった。
誰に限らず、子供のことを書くことや子供の顔写真を不特定多数の人にさらすこと自体、虐待となる場合も多いという気が私はしていて、しかも虐待されていた人ほどそういうことをしがちだとも感じていたのだが、虐待の連鎖を引き起こす可能性の高い境遇にあるそのような人の場合、そうやって多くの人目に自分と子供をさらすことは、むしろひどい虐待の抑止力にもなるのかもしれないとも感じた。
学校関係者とか、大阪二児放置死事件やら一連の高齢者不在事件、自分の親子関係に思うところのある人、そうでない人も読むといいと思った。



 この本では、また柳美里自身、猫八匹飼ってる上、実家でもたくさんの動物を飼っていたこと、取材した別の虐待母自身も猫八匹、その実家でも犬猫たくさん飼っていたということが書かれていて、印象的だった。
 動物依存、ペット依存の心理みたいのがあるんだろうか。犬猫にとってはともかく、人間にとってはそれが悪いとは私は思えない。はけ口と癒しを求める自己防衛の気持ちが無意識に働いているんだろうと思う。