母の見舞い。
信じられないくらい車が暑い。
やや渋滞で、あれこれしてて、帰りは夜九時半過ぎになってしまった。
「お母さんはますます元気」と父のメールはいつも前向きだが、実際はその反対で、目の前に孫がいるのに、写真の中の孫は分からず、白い床を指して「この白塗りの人かしら」と言ったのには、その認識能力の衰えに驚いた。
なのに、ナイアガラの滝の写真を見せると、
「あっ、これ、私も似たようなのかぶって、入った」
と、写真を認識し、ありありと記憶がよみがえるようで、七十五年近くも前のことを詳しく説明してくれる。
最近のこと、といっても三十五年近く前から住んでいる藤沢のことはすっかり忘れ、父もまだその前に住んでいた白楽から施設に通ってきていると思っていて、
「なんか、しじゅう来てるわよ」
と、ちょっとイヤそうに、でも嬉しくないわけではないという顔で言っていた。
ほとんど一日中寝ているようだ。
なにか、カラダの芯からエネルギーを吸い取られたように、とてつもなく疲れた。
9/6付記:先日購入した靴が二足届いた。可愛くて痛くなくて嬉しい。写真は21.5のガンターって靴。