猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

牡丹が気になる

昨日は玉三郎の牡丹亭。
最初、あまりの退屈さにどうしようかと思ったけど、それもまぁ言ってみれば遠山の霜月祭のような気持ちいい退屈さで(っても霜月祭、寒いし煙いし、辛い部分も多いけどね)、こうした悠長さって神に捧げるっぽい歌劇の特徴なのでしょう。
それが道姑って人が出てくる後半から不思議に面白くなりました。これも遠山の霜月祭で夜中の二時半過ぎ、スイッチが切り替わったように陰から陽、静から動に変じるのと一脈通じるものがあるhttp://d.hatena.ne.jp/maonima/20071211
なんといっても玉三郎が凄くて、ラスト、挨拶している彼のうるうるした顔を見ていたら目頭が熱くなってしまった。



幽婚がテーマだから、剪灯新話の「牡丹灯記」を踏襲して、「牡丹」て付くのだろうか。
それとも、剪灯新話以前にも、牡丹にはなにかそうした幽婚をイメージさせる要素があったのだろうか。
牡丹が気になります。