猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

野球とか鎮魂とか

昨日は高校野球西東京勝戦を見に、神宮球場へ。
崎陽軒シウマイ弁当が食べられるかと思ったら、今日は入荷してないそうで、ご飯に肉しかのってない、野菜のみじんも入ってない弁当を食べた。
写真にはネギがのってるように見えたのに。
でもまぁ肉はうまかった。


日大第三と早実
私は早稲田出身とはいえ
どちらかというと日大第三に勝ってほしいと思ってたから、その通りになって満足。
というのも、わりと近所に日大鶴ヶ丘という高校があって、その学校のグラウンドをいつもシバの散歩をする時、通る。
朝早くから暗くなるまで練習していて、しぜんと親近感が芽生え、そこを応援していたところ、準決勝で日大第三に負けてしまった。
その試合を子どもと夫が見に行っていて、
勝戦は私もそこに加わり、日鶴を破った日大第三をなんとなく応援することとはなったのだった。


試合後、監督が、
「うちのチームはほんとに強いチームなので、ぜひ甲子園に連れて行ってやりたかった。それが叶って嬉しい」と言えば、
主将は、
「監督を甲子園に連れて行きたい一心でやりました」
と、なにやら譲り合いの精神。
お前が行きたいんじゃないんかいと思いつつ聞いていると、記者が、
「甲子園に連れて行くだけでいいんですか」と主将に突っ込み。すると主将、
「監督を男にしてあげたいです」
と言うんで、吹いてしまった。
監督って、高三の主将くんよりずっと年季の入った男だと思うが、こういう時の常套句なのだろう。
面白いね、こういう専門用語みたいな言い回し。



今日は「週刊朝日百科 絵巻で楽しむ源氏物語」の三号がきていた(これで広島限定プレ創刊が終わりだと思う。本格創刊はたしか11月)。
http://publications.asahi.com/genji/index.shtml
こないだ二号が出たと思っていたら、もう三号なのね。
三号目は「空蝉」巻。
リレーエッセイはリンボー先生。
今回、「図解で知る源氏物語 平安の大事典」は、わかりにくい貴族の住空間が分かりやすく描かれている。
簀子とか、廂の間とか、母屋とか、塗籠とか、その位置関係が分かんないと、『源氏物語』って楽しめないとこあるからね〜。
私は「平成の女房が噂する源氏の恋」って座談会を、辛酸なめ子さんとくらたまさんとで、やってます。



いま売ってる「美的」(九月号)の連載(このタイトルがいまだに覚えられないんだけど、「古典で識る美女のたしなみ」っていう。わたし的には「古典入門」のつもりで書いてる)は、『源氏物語』。
次は『更級日記』でもうこれはイラストまで上がっててたぶんすでに校了
その次は『大鏡』で、今書いてる。


「産経」はあだ名の流れで『平家物語』とか『源平盛衰記』をやっているんだけど、これって読み手の流す涙や、感動のすべてが平家の鎮魂になるよう書かれているんだよなぁと改めて。
平家の怨霊が成仏して、仏になった彼らに今度は生き残った者が救い取られる仕組みなんだよなぁ。
来世を信じている人なら、自分も死んだあと、彼らみたいに浄土に行けると思うことで希望も出るというか。
来世なんか信じてなくても、読み手は読み手で、感情を出してすっきりしたあとは、さぁ明日ももう一踏ん張り生きてくかって感じになって、結局は救われるという……。
鎮魂は生きてる人のためにするんだと私が思っているのは、こういうこと。