猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

古典に出てくる歯の話(1)

maonima2012-02-12

今日は母の見舞い。
母は腰が痛いと言っていました。
マッサージの人も、制度が変わって、保険で出来なくなってしまって、
今まで頼んでた人が皆やめてしまったとのこと。
自費だとかなりな額になるのだそうです。
でも母の場合、腰が痛いのだし、なんとか保険になるといいのだけれど……。
ベネッセのグランダの人はすごく親切で、そのへんも説明してくれた。
母もおかげで、風邪をひいたときは寝たきりになるかと心配したが、
今はかえって動きがよくなって、自分で起き上がったり寝れたり、
私はまだ見てないのだが、父のメールによると、車椅子ではなく、介護の方に支えられトイレに行ったりもしたという。
本当に、ありがたいことだ。
老人ホーム選びの時、すごく迷ったけど、ここにして良かったと思う。



古典に出てくる歯の話を、
ミクシィに作ったコミュに書きました(『沙石集』巻八 23話)。
個人的興味&趣味で書いてますんで、
これからも、いつになるかは分かりませんが、
日ごろのストレス解消と気晴らしに、古典に出てくる歯の話を紹介していきます。
どなたでも、気軽にコミュに参加して、発言していただければ幸いです。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=67868530&comment_count=0&comm_id=5914862
古典に興味のありそうな方も参加してくださったので、古典に出てくる歯の話を少しずつ紹介していきます。
(1)虫歯でも内歯を抜かせたケチな金持ち
古いところで“歯(みは)一骨(ひとつほね)の如”(『日本書紀』)という“瑞歯別天皇”こと反正天皇とか(『古事記』では“御歯の長さ一寸”)、死んだ父王の死体を“御歯を以て知るべし”と老女に教えられた顕宗天皇(『古事記』)とかたくさんありますが、私がインパクトを感じたのは、『沙石集』八巻の23話。
南都に“歯取る唐人”がいて、ケチの金持ちが虫歯を取らせようとして行ったところ、一本につき二文と決まっているのを、金持ちは「一文にしてくれ」と値切った。
唐人は「その心ざまが憎い」と思い、断ると、金持ちは、
「なら、三文で歯を二本取ってください」
と言って、虫歯でもない、良い歯をあわせて抜いてもらった。
“心には得利と思けめども、瑕なき歯を失ぬる、大なる損なり”
と『沙石集』は言う。
ほんとですよね。

今じゃ考えられない話です。(大塚ひかり)




毎月23日発売の「美的」、
毎週火曜夕刊、近畿六県「産経」の古典にポッ、
週刊朝日百科「絵巻で楽しむ源氏物語」の恋の鼎談もよろしくお願いします。
あと、今年は『古事記』を、頑張ってます。




ところで昨日は夫と長唄の会に。
子供が三味線やってるおかげで、
最近は楽しませてもらってます。



近くのスーパーにおひな様に向けて、
七夕みたいに、子供らの願い事みたいなことば(目が悪いので詳しくは見えず)が貼られていましたが、
私にも願い事を許されるなら、
ストレスに負けない強い脳が欲しいです。

(写真はこないだスキーに行った時のシバ)