猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

maonima2012-02-23

きょう発売の「美的」四月号の連載「古典で識る美女のたしなみ」(といってますが、まぁ古典入門みたいな感じです)19回目は『宇治拾遺物語』。
http://www.biteki.com/magazine/contents/
今月号の付録はいい。
バッグの中に貴重品とか入れといて、そのまま出せて使えるbag in bag。
外には二つ、中には五つポケットがあって、これは軽いし使えるわ〜。取り出し口をジッパーとかマグネットとかで閉じられたらもっといいけど、まぁ雑誌(620円)の付録だからね〜。




大塚ひかりの古典にポッ〜エロし グロし〜】枕草子 平安京の猫ブーム  
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120221/wlf12022115310011-n1.htm
… 毎週火曜の夕刊に連載してます。
(これが104回目。ネットで読めるのは過去半年分までです)





『別冊太陽(日本のこころ194) 古事記 編纂一三〇〇年記念』(千田稔監修)に、
古事記の性とうんこ」、書きました。




古典に出てくる歯の話(3)「清和天皇の歯痛」

古事談』巻三17には、清和天皇が激しい歯痛に苦しむ話が。
相応和尚が“呪するに"天皇の歯痛はやみ、安眠できた。
天皇がいうには「夢に高僧八人が来て、帳の内簾をかかげ、和尚の声にしたがって、一緒に加持祈祷していた。目がさめると痛い歯が自然に抜けて、どこにいったか分からない」

「理趣般若経を誦したのですが、この経に八大菩薩がおります。もしやその菩薩たちが、御身をお守りしたのでしょうか」と和尚が答えると、天皇はますます感激した。


翌朝、和尚が経筥の上を見ると、一本の歯が。
その歯を捧げて、天皇に事の次第を報告すると、天皇は、
"凡夫に非ず、聖人と謂ふべし"
と称えたという。


この時、清和天皇は十四歳(天台南山無動寺建立和尚伝)だったとか。
いまの十三歳ですが、永久歯はまだ生えたばかりで、そんなに早くこれほどの虫歯にならないでしょうから、もしや最後に残った乳歯がぼろぼろの虫歯になって抜け落ちたのでしょうか?
どっちにしても奇談ですね。(大塚ひかり)