中村うさぎが週刊文春で、毒母イベント行って、出演者が、イタリアンな母の弁当に文句いってる姿みて、自分は親にならなくてよかった、母に要求しすぎといったことを書いてるの見て、う〜ん、ちゃんと田房永子の『母がしんどい』よんだのかなぁと疑問になった。
毒母イベントは私も見に行ったのだが、たしかに司会者はそういう流れで進行していたとはいえ、あの本を読めば、そういうのは枝葉末節で、弁当作ってもらえるだけありがたいみたいな話じゃないってこと分かるんだが。
むしろ弁当が、支配の構図を浮き彫りにしているってこともあるわけで、
山岸凉子の『汐の声』で、主人公を支配し、利用する母が、いつも偏食の主人公にあわせた弁当を作っているという設定はその意味で凄く深いというか……。
まぁたしかに世間は母に期待しすぎというところもあって、
毒母、毒母っていうけど、
子どもは母だけではできないだろう、
父はどうしているんだ、
と、父嫌いな私はかねがね感じていたりはしたのだけれどね。
朝が早いせいもあり、後半は帰ってしまったのだが、
後半に出てきた斎藤環は「母はみんな毒母」って言ったりしたとか。
それも大雑把というか、やっぱり母によってずいぶん違うよ。
とか、思ったことでした。