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7/27(金)午後六時から八時、
恒例の区民センターでの、山口崇さん一家による三味線の会が催されるようです。
この日は仕事が入っているけど、六時には間に合うかな?
行けたら行きたい!
そして、崇とはまた別の意味で大好きな、恋愛相談で有名な、あの「ぐっどうぃる博士」がまた面白い本を!
『夢を叶えるアカデミー ~成功を呼ぶ13のセオリー』
ネットの時から読んでますが、単行本では漫画も新しくなって、文章も加筆してあり、二色刷で読みやすさが違う。
アナウンサーの福澤朗が「ジャストミート!」って叫びを「ファイヤー!」に変えた裏事情とか本題以外のネタも面白い。
ただ、「成功」本読むって「性交」本読むより恥ずかしい部分もあるよね。
昨日、犬の散歩中、
「ぐっどうぃる博士が『成功を呼ぶ13のセオリー』って本出してね」
と、うちの子に言った時、
「何でそんなこそこそ声で? 何?」
と言うから、
「いや、あの成功、サクセスの」
と言うと、
「なーんだ、ママのことだからまたエロい話かと思った。それならもっと堂々と言ってよ」
と指摘されて気づいたんですが、どうも私自身が、「成功本よむこと」って恥ずかしいってどっかで思っちゃってたみたいなんです。
だけど、『日本霊異記』とか『今昔物語集』とか、『御伽草子』の多くは、
「美女と結婚し、金持ちになりました、めでたしめでたし」
みたいな話。
以下、一年ほど前、「美的」で書いたこととも重なりますが……
『日本霊異記』の上巻第三十一なんて、仏道を修行して”福(さいはひ)”を求めようと吉野山に入った男が、三年経って観音の名を唱えて祈るには、
“南無、銅銭万貫と白米万石と好(うるは)しき女とを多(さは)に徳施したまへ”(どうか仏様、大金と白米万石と美女をたくさんお恵みください)
って、そんなホリエモンみたいな願い叶うかよ! ってな話なんだけど、どっこい、これがすべて叶う。
景戒は、
“是れ乃ち修行の験力(げんりき)にして、観音の威徳なり”
と話を結んでいる。
「仏教信じれば金も食い物も女も思うまま」
と言われてはじめてピンとくるのが千二百年前の日本人だったわけ。
翻って今、いい異性を得るとか金持ちになることが成功であり幸せみたいな言い方すると、
「幸せは人それぞれだよ」
みたいに非難がましい目で見る人もいますよね? 私もちょっとそういうとこあったかもしれない。
でも『霊異記』に描かれている幸せは今以上に画一的。
「色と欲、これが幸せの基本じゃね? 仏は満たしてくれるよ。ご利益求めて仏を信じる、大いに結構! ただし悪いことしたら地獄に堕ちるから気をつけてね」って。
こういうことが恥ずかしげもなく書かれているのが日本最古の仏教説話集なわけです。
『源氏物語』に描かれてるみたいに、金もあり成功もしたけど、なおかつ不幸っていうのも真実なんだけど、それは「高み」から見た世界であって、やっぱり金や成功によって避けられる不幸は絶対大きいよなぁ。
と、しみじみいろんなことを考えさせられた本でした。
あと、これは博士の本の特徴かもですが、不思議と励まされるというか、癒される本でもある。
このあたりは、読んだ人は分かってくれると思うんですけどね。
- 作者: ぐっどうぃる博士
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2012/07/20
- メディア: 単行本
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