猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

昨日、「良いお年を」と言われ、えっもうそんな時期? とぞっとしてしまいました。
う〜今年は月日の経つのが早かった。
なんだか怖い。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/121211/wlf12121117200016-n1.htm
「産経」の「古典にポッ」にも書いたんですが、芭蕉西鶴の悪口言ってたんですね。
有名文人のこういう人間模様というか、肉声って面白いですよね。
現代でも、文壇の論争とか、そこまでいかない悪口ってままありますが、紫式部の昔からあったわけですから。


いま上田秋成の『胆大小心録』読んでるんですが、秋成は芭蕉の悪口いってます。
かなり辛辣に。
悪口言うのはたいてい年若のほうと相場が決まってます。
紫式部が先輩・清少納言をこきおろし、
芭蕉が二歳先輩の西鶴を批判し、
秋成が芭蕉をけなす。


若輩者をけなしても弱い者苛めにしか見えませんが、
あるていど年のいった、あるいはすでに死んだ有名人ならそうならないし、
その人をけなすことによって古い世界の人として押しやり、自分を「新しい人」の位置に置くこともできますからね。