三谷栄一の『竹取物語評解』が、いろいろ親切でいい。
でも今日、一つ間違いを発見。
125頁、「かぐや姫」の名の説明のところ、
「開化天皇の御孫に讃岐垂根王が居られ、その垂根王の女に迦具夜比売が見え、垂仁天皇と結婚されている」
とあるけど、
迦具夜比売の父は大箇木垂根王で、讃岐垂根王は、大箇木垂根王の弟だよね。
とはいえ、竹取の翁の名は“さぬきのみやつこ”で、三谷氏のいうように、何か『竹取物語』と関連ありそうだし、
大箇木(おおつつき)って名も、竹と関係深そう。
それに昔は、星のこと、「つつ」って言ったし。
いろいろ考えると、翁の名前は“さかきのみやつこ”より、“さぬきのみやつこ”が、ふさわしいのかな。
- 作者: 三谷栄一
- 出版社/メーカー: 有精堂出版
- 発売日: 1988/08
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