猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

最近頂いた本

田房永子さん『キレる私をやめたい』(竹書房)
田房さんの御本はずっと買っているのですが、これもまた凄い本でした。
とにかくいつも思うのは田房さんの理性。
キレる自分をスローモーションのように見ている自分がいるというか、「なぜ」の分析が凄い。
どこまでも自分を追いつめ突きつめ突き放し、分析する理性は尋常ではない。
だから、こういう重いテーマでも笑えるんですね。
ほんと、ひとりでもキレてるというくだりには笑ってしまいましたが、これを「笑えるように書ける」っていうのが凄いです。


三浦佑之先生『古事記・再発見。』(KADOKAWA)
三浦先生の御本はいつも癒されると同時に、既存の、あるいは現行の流行的な神話解釈への挑戦とも言える激しいエネルギーに満ちていて、先生の古事記愛に感動すると共に、自分の意見を言うことの後押しをしてくれるというか、勇気が湧いてくる。
と書いてて気づいたが、癒やしと勇気って、つまりは『古事記』を読んだ時と同じ感情が湧くってことなんですね先生の本読むと。
冒頭から、「記紀神話」とくくるにはあまりに『日本書紀』とは違う『古事記』の執筆姿勢、出雲神話の取り扱いという大テーマが出てきて、ちょっとのつもりが引き込まれます。
また全部読んだら感想書こうと思います。


小谷野敦さん『弁慶役者 七代目幸四郎』(青土社)
むかし『義経記』訳したことあるので(義経記って後半、ほとんど弁慶が主役なんで)興味あります。読んだら感想書こうと思います。

古事記・再発見。 神話に隠された神々の痕跡

古事記・再発見。 神話に隠された神々の痕跡

弁慶役者 七代目幸四郎

弁慶役者 七代目幸四郎