山本淳子先生『紫式部日記と王朝貴族社会』和泉書院
山本さんとは、源氏千年紀の年に、対談やシンポジウムで二度ほどお目にかかったことがあります。私の本も読んでいてくださって、嬉しかった記憶があります。
高校の先生だったのが、ご主人の後押しもあって院に進み、紫式部集の研究で博士号をとって今は大学で教えてらっしゃいます。
山本さんの『私が源氏物語を書いたわけ』はタイトルといい、悔しいくらい面白かったです。
花房観音さん『まつりのあと』光文社文庫
花房観音さんの本はほとんどすべて読んでいます。
いつも京都が舞台で、とてもエロチック。
バスガイドをしてらした(今も頼まれて、まれになさることもあるみたいですが)だけあって、京都の町が目に見えるように描写してあるのですが、京都そのもののエロスみたいなものが作品のエネルギーとなっていて、「京都論」として読んでも面白いのです。とくに『好色入道』を読んだ時、そう感じました。
『神様、お願い』もえぐくて良かったです。
- 作者: 山本淳子
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