今月発売の『国語教室』(大修館)104号「古語辞典、使っていますか」特集に「物語解釈の心強い助っ人」書きました。
古語辞典は、中学生のころからずーっと使ってて、とくに『源氏物語』全訳の時は、解釈で迷った時、よく使いました。解釈によっては正反対の意味になる歌も『源氏物語』にはあるからね。
その代表が、
“袖ぬるる露のゆかりと思ふにもなほうとまれぬやまとなでしこ”
という、藤壺の歌。
この、“うとまれぬ”の“ぬ”を打消ととれば「やはりうとめない」、
完了ととれば「やはりうとましくなってしまう」となる。
詳細は本誌で。
たぶん二か月後くらいにはwebにも掲載されるはず。