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源典侍<げんのないしのすけ>の年収(★追記あり)

いま、次の「変態の日本史」書くために調べごとしたり、いろいろしてて、気づいたんですが(次はババ専・ジジ専で行こうと。これらは今は変態ではないかもですが、昔は変態カテゴリーであったかと)、19の源氏と関係をもった57,8の源典侍の年収の高さですよ!

典侍は、天皇のことばを取り次ぎ、発表する内侍司の次官。超エリートです。五位以上は殿上がゆるされる当時、従四位で、当然、いいところの出の方がなる。

この従四位の年収というのが、律令ではどのくらいかというと、ここに坪井清足の『平城京再現』という本があるんですが、一九八五年時点での貨幣価値で換算すると、

「三千五百六万円」

3500万円越えです。

1985年の平均年収は400万円くらいで、今は500万円くらいだから、今の金で換算すると、4300万円以上。

まぁ、奈良時代平安時代は違うでしょうが、だいたい四千万円くらいだったと考えていいのではないか。

 

4000万円の高給取りと思うと、源典侍の色好みもちょっと違った印象が出てくるのではなかろうか。

などと思いましたよ。

(ちなみに角田文衛『紫式部の世界』によると、源典侍にはモデルがいます。紫式部の兄の恋人だった人で、『源氏物語』の筆禍事件により、辞職を申し出たものの、受け取られず……当時はいったんは拒まれるのがふつう……引き続き働き続けたといいます)

 

 

追記:上原作和さんにご指摘いただきました。これだとずいぶん低い年収になりますね。ミカドに近侍する典侍、それも内侍所の次官が一千万円以下とは私は思えないですが。↓

genjimonogatari.blog79.fc2.com

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★★さらに追記(8/30)

岩波『律令』の「録令」で確認したところ、“禄”は男性と同じ、“食封”は男性の半分なので、必ずしも給料が半分というわけでもなさそうです(307,308p)。禄も時代の変遷で変化していって、大同二年(802)には典侍従四位の官に准ぜしめた(613p)とあるので、そこそこいってたのではないかな〜と思ったり。でも、平安中期には財源不足でむしろ給料減ってたかなと思ったり。いずれにしても現代のお金に換算するのって難しそうですね。

 

 

カラダで感じる源氏物語 (ちくま文庫)

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