猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

田房永子さんの本

田房永子さんの『お母さんみたいな母親にはなりたくないのに』、もの凄くいいです。

田房さんの本よむと、いつも思うんですが、本当に論理的。ある意味、理屈っぽいとも言えるんですけれども、その理屈が実に腑に落ちるように、漫画で描かれている。

 

なぜ自分はこう感じるのか、こんなことをしているのか……という、いちいちの分析が凄くて、だから、漫画で書かれているような「毒親」に育てられても、田房さん自身が毒親になることには歯止めがかかっている。

生半可な理性じゃできませんよ。

 

 

世の中にはA面とB面(人間の力ではどうしようもない自然の面)があるとかも納得ですが、毒だった親たちが田房さんの「機嫌を損ねないようがんばっている」「親が気遣ってくれると」「こんなにラクなんだ」とあるくだり、じーんとしました。

 

思えば私は親に気遣ってもらってこなかったなぁ。息子には気遣っても、娘には言いたい放題だったところがあったと思う。私だけ叩かれたりしましたし。

そういう負の思い出は、年と共に消えるどころか、くっきりしてきます。

自分にストレスを強いる存在からは「離れること」というのが基本ですが、そうもいかない場合は、田房さんの本を読みたいと思います。

 

お母さんみたいな母親にはなりたくないのに