いまちょっと私事で心配事があって、かつ、集中しなければいけないことがあったりして、生きるってつらい……などと思ったり、いや、私ていどはどうってことないのかもしれない、視点を変えてみようじゃないかと思ったりしながら、いつものようにあがいているのだが、
そんな中、以前、熊野に一緒に行った友達(って呼んでいいですよね? Oさん)が面白かったと言ってた本を読んでいる。↓
たしかに面白い。
これはぐいぐいくる。まだはじめのほうだが、
タイトル通り、複数の遭難のドキュメントなんだが、
「思わぬ窮地に陥ったとき、えてして人は突飛な行動をとる。そしてその結果は、たいてい凶と出る」
って、万事に言えることではないか。
窮地に陥った時、とるべき選択は「動かないこと」もしくは「もときた道を引き返すこと」だが、パニックの時はその判断ができない。
そして自力で脱出を試み、山から逃れるために下へ下へと降りようとして失敗する。
同じ動くならむしろ頂上を目指したほうが、捜索隊にも発見されやすいらしい。
山の裾野への道は無数にあってどんどん広がっているのでドツボにはまりやすいけれど、頂上への道は複数あるにしても、裙野へ降りるよりは圧倒的に少ないというのもある。
山にも登っていないのに、道に迷ってばかりの私には、ためになることばかりの本だ。