猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

『養生訓』

貝原益軒の『養生訓』を読み返しました。

 『免疫と「病」の科学』でたびたび取り上げていたからです。

 

益軒、八十七歳くらいまで生きたんですよね。で、『養生訓』はたしか八十三歳くらいの時に書いたもの。

有名な腹八分目のほか、朝食より夕食を軽めに、薄味、熱いものは食べない、歯を大切に、朝晩のストレッチ、同じ姿勢を続けない……等々、今に通じる健康法もさることながら、医者はとにかく患者のことを第一に考え、利益や名誉を追求しない、たとえ死ぬことが分かっている患者でも、薬を求められれば与えるがいい、与えぬことによって患者が気落ちすると可哀想だ、といったことが書かれていて、本当に立派な医者だったんだなぁ、と改めて……。

 

そういえば、異常な目の疲れで眼科に行った時、目に一番良いことは何ですか? と問うたら、「なるべく目をつぶっていること」って言われたんだが、益軒も「四十過ぎたらなるべく目はつぶっていたほうが目にいい」って書いてて、益軒凄いと思った。

 

『免疫と〜』は、慢性炎症が万病のもとになるといった趣旨の本で、私としては、では、慢性炎症を防ぐにはどうすればいいの? ということを求めて買ったのですが、それに関してはすべては想定内でした。

 

おお! と思ったのは、著者の宮坂氏と定岡氏が父娘であるということ。

「なかなか楽しい共同作業」だった、とあとがきにあった。

親子関係が良くなければできないし、そうは言えませんよね……。

 

『養生訓』は、これが原文も現代語訳もあって読みやすいです。↓

 

養生訓 (講談社学術文庫)

養生訓 (講談社学術文庫)

 

 

 

免疫と「病」の科学  万病のもと「慢性炎症」とは何か (ブルーバックス)

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