和歌というと雅びとか花鳥風月といったイメージがあるかもですが、
政治臭、生活臭、食べ物集など、雑多なにおいが満ちている『万葉集』、“屎”(うんこ)の歌さえあります。
「カラタチのイバラを刈って家を建てるぞ。クソは遠くでしろ、クシ作りのおばさん」巻第十六・3832
“からたちの 茨刈り除<そ>け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自”
(枳 棘原苅除曾気 倉将立 屎遠麻礼 櫛造刀自)
「香を塗った塔に近寄るんじゃない、便所近くのクソ鮒を食うサイテー女」巻第十六・3828
“香塗<かうぬ>れる 塔<たふ>にな寄りそ 川隈<かはくま>の 屎鮒食<くそぶなは>める いたき女奴<めやつこ>”(香塗流 塔尓莫依 川隅乃 屎鮒喫有 痛女奴)
とかね(訳はもちろんひかり訳)。
そんなことも書いてます。
うんこマニアも、必読です。
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