中学生のころから古典オタクだった私。
最初に原文で読んだのは『宇治拾遺物語集』と『竹取物語』でした。
どちらもオススメだけど、とくに『宇治拾遺物語集』は、この時期、読むととても面白いと思う。
とにかく衝撃的なエロさと面白さで。
好きな女を諦めるため、女の便を見ようと便器を盗む男(当時はハコとかツボと呼ばれるおまるのような便器に排泄して、それを“ひすまし”と呼ばれる侍女が川や側溝に捨てに行っていました)、
煩悩を断ちきった、つまり男根を切った、と称して、お布施を求めるものの見破られる聖(聖の股間の部分が妙な感じなのをあやしんだ中納言かなんかが、ふっくらした手の召使いの男の子に命じて、聖の股間を“あげおろしさすれ”って言って、さすってるうちに勃起してバレる。男根をノリで陰嚢の中に入れていたっていうんだけどね。どうやってwwwって感じ)などなど、
破天荒な話が満載なんです。
芥川龍之介の有名な「鼻」の原話もある。
時代の転換期に成立し、迷信や、デマ(コロヤン騒ぎで、これが各地で起きてますよね〜〜怖い)や権威を実証的に見破る話が多いのも痛快。
小学館の新編日本古典文学全集は、原文と訳が載ってるから、初心者にもオススメです!
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町田康さんの『宇治拾遺物語集』の訳は、中学生のころ初めて原文読んだ時の突き抜ける面白さにまさるとも劣らない。↓
爺猫婆犬、きょうも生きてます