本日付「東京新聞」に、『旅する神々』の書評を書きました。
「ナマハゲ」等の来訪神。その信仰観に通じる日本神話の「旅する神々」。大国主神、山幸彦、倭建命、吉備津彦。倭姫命という女神も旅してます。
民俗学的な面白さがあって(大学時代、日本民俗学研究会というサークルにおりました)、旅の不自由な今、「旅」という字を見るだけで、なつかしいようなロマンも感じる……。
呼べば応える自然界の神を今なお持っている「しあわせ」とそれを維持・伝承する大切さを感じさせる一冊です。
<追記 ネットでも読めるようです→
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神崎先生は、民俗学者で、旅の文化研究所所長、岡山の宇佐八幡宮の宮司でもあり、興味深い御著書も色々。
「もう一冊」には、三浦佑之先生の『古事記を旅する』を選びました。
こちらは今は文春文庫になってて、写真も豊富。
三浦先生は、古事記関連の旅本、ほかにも出されてます。