猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

気づいたら六月

気づいたら六月。

シバが死んでから来月七月九日で一年になる。

一時期、柴犬の写真も見れないくらいだったのに、気づいてみたら、柴犬の写真に見入っていたりする。

とはいえ、シバの写真はいまだ可哀想で、長くはみれない。

ああしていればこうしていればという悔いが多いのだ。

(今年の一月に死んだ猫のポロに関してはそういうのがない)。

 

 

何はともあれ、ここまで気持ちが落ち着いたのは、こまちゃんのおかげであろう。

源氏物語』で紫式部も言っている。

“思しまぎるとはなけれど、おのづから御心うつろひて、こよなう思し慰むやうなるも、あはれなるわざなりけり”

と。

 

これは、桐壺更衣を失った桐壺帝が、藤壺を得た時の気持ちである。

桐壺更衣を失った悲しみが紛れるわけではないものの、しぜんと気持ちは新しい女に移ろって、格段に思いが慰められるようであるのも“あはれ”……しみじみと胸を打つものがある、というのだ。

 

これ前にも書いた気がするけど、

そんな気持ちなのだ今も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっかりうちの猫になったこまちゃん

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