猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

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『ごりょうの森』

今さらですが、花房観音さんの『ごりょうの森』を読みました。

いつものように一気読み。

 

どろどろの生々しいことがたくさん書かれているのに、

なんだろう、登場人物の半分は死者のせいか、その生々しさがイヤじゃない。

霊に対するリスペクトもあって、これはまさに「御」霊だと感じました。

 

 

御霊は、かなしく、さびしく、なつかしく、やさしい……。

こんな霊なら共に生きてもいいとさえ思いました。

実際、日本は御霊系の社にあふれていて、霊と人間の距離は近いのです。

常々、古典文学では、男と女、親と子、生者と死者、あの世とこの世の境が薄い、古典文学だけでなく、今の日本でもその傾向はあって、動物人間の境さえ薄いと感じているのですが、この本を読んで同じことを思いました。