
中秋の名月は過ぎましたが、江戸時代末期『旧儀式図画帖』(猪熊兼樹、東京国立博物館セレクション。写真は同書より)によると、当夜、芋と茄子が用意されて、天皇は萩製の箸で茄子に穴を開け、穴に箸を三回通し、茄子の穴から月を眺めました。この時、
「あいわいきよ福徳幸<さいわい>望月の思いのままの茄子<なすび>なりけり」
という歌を三回唱えたと。
その後、女官たちにも茄子が回されて、同じ作法で月を眺めました(以上、前掲書より)。
この歌の「あいわいきよ」って何なんでしょうね。
京都府立大学学術機関リポジトリ
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井之口有一「尼門跡の言語環境について」という論文によると、「あいわいぎょ」「あいわいよ」とも言っていたようです。




