今の政治家を見てると、『愚管抄』巻第五の清盛を評した有名なくだりを思い出す。
“清盛はよくよくつつしみて(用心して)いみじくはからひて(深く考えて)、あなたこなしけるにこそ(二条帝と後白河院の両方に気を配った)”
という……。
清盛は内心では御白嘉穂院の政治を行う事に対して、いかがなものかと思っていたものの、よくよく用心していたのである。
妻の時子の妹の滋子が院に愛されて皇子を生んでいたりしたので、それも考慮に入れてのことのようだ。
こんなふうに、まだ政局がどうなるかはっきりしない時には、“あなたこなた”することが大事であろう。
学者肌の人がトップやそれに近い立場になると、道真とか伊周とか頼長とか、不幸な結果になりがちなのは信念がありすぎたり、人付き合いがおろそかになったり、人任せにできなかったりして、つぶれがちだったりするのだろうかとも思う。
政治家は学者じゃないんだから、細かなことは学者に勉強させればそれで良くて、やはり折衝能力とか外交能力とか、そういうのがいちばん求められるのだろうな……
自分には全くない能力ではあるが、
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