『姥捨ての山』

最近、鬼婆について書いていて、引き寄せの法則なのか、図書館でリクエストしていた『ババヤガの夜』がきて(すみません、小説は基本的に図書館で借りていまして……)、ババヤガとはスラヴ民話に出てくる山姥的な存在のことと知り、!!と思っていたところに、また花房観音さんの『姥捨ての山』……。

本当に鬼婆づいている。

 

一言でいうと、『姨捨の山』のヒロインは「痛い」。

これでもかと痛いふうに描かれている。

やめればいいのに……と思う方、思う方へと行ってしまう、ように描かれている。

ダメなほうダメなほうへと導かれている。

いつか、ダメじゃないほうへ行くのかと思いながら読んでいたが、結末は、これからどうなるのかまだ分からない余韻を秘めていた。

 

身につまされるには愚か過ぎるヒロインともいえるが、一歩間違えると……というところもある。ふらふら定まらないところが妙にリアルで、自分を重ねてしまうのだ。

ホラーめいた悲惨な話ではあるのに、女同士で暮らすその世界はちょっとしたユートピアのようでもあり、世代の異なる女同士であんなふうにシェアハウス的に暮らせたら楽しいかも……とさえ思わせる。

 

ここまで愚かではないよなぁ……と上から目線でいたのが、羨ましくなったりもするという、いろんな読み方のできる話で、しまいには生駒山に行きたい! と強く思ってしまったのだった。

ひきこまれます!

 

 

ご恵贈いただいた本など

スザンヌ・オサリバン 高橋洋訳『ボイコットする身体 脳神経科医が出会った心身症患者たちの物語』紀伊国屋書店

まだ飛ばし読み状態であるが、心が身体に影響を及ぼした患者の様子が、医師目線で報告されている。

そして「診断されることの効果」についても。

これ、ほんとに大事で、私は30年近く前、歯の噛み合わせがおかしくなって、歯医者巡りをしたことがある。結果、原因は歯ではなく、心(脳)にあったということが分かるわけだが、そのことはS病院の精神科での三分診療ならぬ三十秒診療では納得できなかった。

医科歯科で、病の仕組みを長時間、繰り返し説明を受けて、はじめて納得できた。

納得できると症状は消え(といっても投薬は数年続けられ、その後もストレスがあるたびに何度か症状は出た。が、原因が分かっているから、何もわからないのと違って、乗り越えやすかった)、病状は快方に向かった。

心の状態が身体症状として現れる病については、それが心からくるということに、患者が気づき、納得することが、非常に大事であるとは、実感的な感想だ。

「身体化しやすい性格」というのがあるというのも、面白かった。

 

 

毬矢まりえ・森山恵『レディ・ムラサキのラブレター 「源氏物語」女たちの和歌と人生』講談社

私は『源氏物語』の全訳をしているが、そんな私の目から見ても、斬新な説があって、刺激的な本だ。

まず、長らく謎とされていた「夕顔」巻の物の怪の正体。これは、通常、六条御息所と関連づけて考えられがちなのだが、それにしては、源氏が相手を認識していないのが不思議であった。六条御息所の先祖である土地の霊なのか? ともおもっていたが、この本では、「なるほど!」という納得感で以て謎を解き明かしてくれる。目からウロコが落ちた。

末摘花の出自に関する推測も、刺激的で、『ブス論』で、末摘花を多く取り上げた私にとって面白かった。

詩人である著者姉妹ならではの、和歌のアプローチ、ことば選びの美しさもいい。

 

 

花房観音『姥捨ての山』幻冬舎

姥捨て! なんと恐ろしい響き……それでいながら懐かしいような……65歳の私にとっては、とても他人事とは思えない本である。

これに関しては、じっくり読んでからまた感想を書こうと思う。

花房観音さんの本は、いつだって、身につまされる。そして、何かしら、心が開けていく思いがする。今度の本も、そんな感じなのでは? と予想する。

 

 

上野誠 NHK『100分de名著 万葉集』NHK出版

上野誠さんは、一途に『万葉集』に取り組んでいらっしゃる。これは10月から始まるNHKのテキストだ。

「歌はコミュニケーション」「身を焦がす恋」「旅と別れのなかで」「遊び心が大切」の全四回の解説に加え、放送はないものの、「もう一冊の名著」として『文選 詩編』が紹介されている。曰く、

「『万葉集』は、最も日本的な歌集であると同時に、最も中国的な歌集であるともいえるでしょう」

今こそ、読みたいではないか。

 

トンボ帰りの名古屋

昨日9/22は、一日名古屋。

cbcラジオの「北野誠のズバリ」に三時間生出演したあと、来年放送の深夜番組の収録を一時間しました。

帰りの新幹線では寝てしまい、帰宅したら右膝が痛い! 

 

けど、トンボ帰りの名古屋とても楽しかった。

北野さん、松原タニシさん、佐藤実絵子さん、みんな優しい。スタッフの人たも祝日ということもあってか、すごくリラックスした雰囲気で、私も緊張がほどけました。

行き帰りのタクシーの運転手さんがとても親切。

 

今度は泊まりがけで名古屋行きたい。
そして、福井の陰陽師の博物館(と北野さんはおっしゃっていたが、暦会館?)、絶対今年中に行きたい、行こう! と思いました。

 

 

 

 

実は『竹取物語』の全訳もしています

 

9/22(火)

hicbc.com

 

13時〜16時、この番組に出ます! 古典文学の話いっぱいしますので、名古屋の人、どうぞきいてください!

 

 

 

 

 

 

柴田勝家の最期

『豊臣兄弟』、柴田勝家とお市様、死んでしまいましたね。

実は、最期の様子は、史実とはずいぶん違います。

 

『イエズス会日本年報』上に収録された宣教師の書簡によれば、柴田勝家は「談話が巧妙で身分ある老女」を選び、最期の様子を見せて、敵(秀吉方)に語らせました。

それによると、勝家は臣下に生き延びるように述べたものの、臣下は妻子と共に死ぬのを選んだため、臣下に現世で応えることができないのを申し訳ながった勝家が酒宴を開いたのでした。

ご馳走をたくさん運ばせ、楽器を演じたり歌ったりして、大いに笑い且つ楽しむ様は、戦勝祝いか夜宴のようだったと。

その「歓喜の声」に外にいる敵たちは驚いたといいます。

 

詳しくは『くそじじいとくそばばあの日本史』に「「ルポライターばばあ」が歴史を作る」という章を立てて書きましたので、ぜひ。

 

 

歯はストレスがテキメンに表れる

昨日夕方ちょっとストレスがあり、

その後、歯が痛くなって、

今朝は噛むと痛いという症状が久々に現れた。

約10ヶ月ぶりの歯痛。

歯周炎の痛みであることは確かなのだが、ほんとうに体は正直だ。

 

 

 

 

十字式健康法

というのを、同級生から聞いて知りました。

そこで、色々体が不調だし、試しに行ってみることに。

両国駅からすぐ、雑居ビルの二階。

トイレの貸し出しはしておらず、マスクが必要です。

背術者に背中を出し、パウダーをはたいて背骨の状態を見て、その歪みをとることで不調を直す感じ。

いかにもあやしいのですが、漫画家の一条ゆかり先生も肩凝りが和らいだとか、ネットを検索すると、あやしみながらも不調が良くなったという好意的な意見が多い。

実際、痛くもなく怖くもなく、最初痛かった右ひじが終わる時には痛くなくなるなど(その後、また元に戻るが)、不思議でした。

 

肉体的精神的負担ゼロなので、しばらく通ってみようと思います。

 

施術はこの動画の感じ↓

manpukutabi.com

 

 

 

 

おもしろそう!↓

 

追記……金曜朝、何年ぶりかというほどの良いンコが! もしかして十字法の効果? 偶然かもですが……驚きました