猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

2018-01-01から1年間の記事一覧

「女系図でみる日本争乱史」第六回

いまででる「波」2019年1月号に「女系図でみる日本争乱史」六回目載ってます。 今回は、平安貴族を震撼させた平将門の乱、源氏方の残酷な拷問なんかが見られる前九年の役・後三年の役です。 どっちも女系図にふさわしい、という言い方も変ですが、系図の作り…

『養生訓』

貝原益軒の『養生訓』を読み返しました。 『免疫と「病」の科学』でたびたび取り上げていたからです。 益軒、八十七歳くらいまで生きたんですよね。で、『養生訓』はたしか八十三歳くらいの時に書いたもの。 有名な腹八分目のほか、朝食より夕食を軽めに、薄…

『ぼくは、かいぶつになりたくないのに』(追記あり)

昨日は、二丁目のアデイで、『ぼくは、かいぶつになりたくないのに』の出版パーティがありました。 著者のこうきさんとは、「変態の日本史」のイラストを描いていただいている関係なので、行ってきました。 著者のこうきさん、中村うさぎさん、そして内田春…

『いにしえの恋歌』書評

『いにしえの恋歌』の書評を書きました。 漢詩に恋歌が少ないのに、漢詩の多大な影響を受けている和歌に、恋歌が多いのはなぜか。本書は「なぜ」の連続です。読者は作者に伴走する形で、時にうなづき、時に首をひねりつつ(そもそもの和歌の起源について、ち…

昔描いた漫画シリーズ「タマ」4 おれのきんたまのせかい

「タマ」続き だいじょぶか いまのは みんな おれのきんたまの せかいだったんだ 「タマ」おしまい。 2000年ころ。絵と文 大塚ひかり

冬仕様

まじ寒いす 女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書) 作者: 大?ひかり 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/09/14 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る

『近松秋江伝』&爪の怪我

小谷野敦さん『近松秋江伝』 ストーカーのような人だったらしい。 いま応仁の乱調べてて気になったのが足利義持が風呂でのひっかき傷からばい菌入ったのがもとで死んだってこと。 最近、私も風呂でふやけた足が切れて凄く痛かったり、つき指的なことで右手の…

スキャンダルで読む百人一首25&『万葉文化論』

いま出てる「ハルメク」2019.1月号で連載してる「スキャンダルで読む百人一首」25は、三条右大臣こと藤原定方の“名にし負はば〜”です。 両親はロマンティックなラブラブ夫婦。紫式部は曾孫でもあり玄孫でもあります(定方の娘は兼輔と結婚して、雅正を生み、…

昔描いた漫画シリーズ「タマ」3

「タマ」続き 4に続く。

昔描いた漫画シリーズ「タマ」2 高田馬場のきんたま猫

3に続く

昔描いた漫画シリーズ「タマ」1

2000年ころ、描いたもの。 2に続く

風俗

性的サービスをする店を「風俗」っていうの、ずっとおかしく感じてました。 だって、古典文学には「風俗歌」とかあるわけだし、ふつうにファッション、流行などを指す「風俗」もある。 だから『とちおとめのババロア』所収の「五条楽園まで」で、小谷野さん…

すべてを忘れて眠るがよい&「女系図でみる日本争乱史」5

山口崇の「柳生十兵衛」が大好きだった。これ見て、山口崇と結婚したいと、当時思っていたほどだ。 しかも山口崇は、昔話の採集もしていて、「音と崇と昔話」なんてラジオもやっていた。 まだ文字も書けないころから「日本の民話」シリーズを読み聞かされて…

変態の日本史15&「週刊現代」12/8号

伏見憲明さんの「アデイ・オンライン」で連載している「変態の日本史」15が更新されました。 今回は私の専門ジャンルともいえるブスについて。 思えば、伏見さんとの出会いは、2000年、「クイアジャパン」3で『ブス論』(絶版)の取材をしてくださってことが始…

松本明子の便秘話

朝日新聞に今、タレントの松本明子の便秘話が連載されていて、これが色々衝撃的だ。 表現がカラダに響くというか、便秘の恐ろしさ苦しさが伝わってきて、うんこ星人の私としては、夜、寝る時、思い出してつらいレベルである。 私も中学以来、ともすると便秘…

とちおとめのババロア

小谷野敦さん『とちおとめのババロア』、「文學界」に掲載された時にすでに読みましたが、面白かったです。 書き下ろしもあるようで、読むのが楽しみです。 とちおとめのババロア 作者: 小谷野敦 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2018/11/21 メディア: 単行…

『海の猫屋』2

2005年1/15作 絵・文 大塚ひかり(一部・きじまゆみこ⇒ブログ estonian-mania.tokyo)

昔書いた漫画シリーズ『海の猫屋』1

娘の小さなころ、描いた絵本シリーズ第三弾、 『海の猫屋』

風刺画なんて

「風刺画なんて」展。 伊野孝行さんの司会によるトークショー、イラストレーターの方たちがこんなにたくさん集まって喋るのを見る機会ってそうはないのでは。 急遽決まったゴーン画の披露も楽しかった。 芝崎さんに会えたのも嬉し。 昨日はショックなことが…

花房観音さん『紫の女』解説

花房観音さんの『源氏物語』……『紫の女』の解説書きました。 これは花房観音さんの作品全部に言えることだけど、登場人物が欲望の塊。 生きることに対して図太いまでに貪欲で、読んでると、男と女、身分や容姿、才能は違えど、しょせんは穴と棒なのだなぁと…

折口信夫的思考

上野誠先生より『折口信夫的思考』ご恵贈頂きました。 大学時代、日本民俗学研究会はいって、 卒論も「とりばみ」という民俗行事がテーマだった(『枕草子』に見るとりばみから考察していった、今思うとけっこう斬新だった)。 はじめての一人暮らしには『柳田…

母見舞い。

母見舞い。 娘がもうじきまたエストニアに行くので。 我々が歌をうたったら、なにかぼそぼそ分からない英語の歌をうたっていた。 何を言っているか皆目分からず。 ホームの部屋には、亡き祖母のニューヨーク時代の写真が飾られていた。なぜか祖母の写真だけ…

『猫も羽で数えましょう』3

<これから、娘が小さいころ描いたつたない漫画を、毎週日曜日に挙げていくことにします> おしまい。 2000〜2005年ころ。 作・画 大塚ひかり タイトルと表紙絵など絵の一部は娘(きじまゆみこ→ estonian-mania.tokyo )

『猫も羽で数えましょう 』2

猫も羽で数えましょう。1

猫も羽で数えましょう

娘が小さいころ、2000年ころから2005年くらいにかけて、たくさん手作り絵本を書いたものです。 『猫も羽で数えましょう』 『タマのひみつ』 『ポロのみひみつ』 『海の猫屋』 などなど。 小さい娘の発案で書いたものも多く、中でも「なんで猫は羽で数えない…

あのころ。

私の最初の本、装丁は佐藤雅彦さんなんだよね。 凄く凝ってて、娘に言わせるとセクハラ? 的な仕掛けが表紙(をめくった部分)にあるのだが。とっくに絶版だが ⇒いつの日か別の日か―みつばちの孤独 このころの暮らしが下人だとすれば今は殿上人のような暮らしか…

うんこ座り健康法

いろんな健康法が、その時々で出てきますよね。 私の子供時代は紅茶キノコが大流行でした。 父も作ってたけど、食べなくなって、捨てた記憶があります。 こないだは友達に『ゼロトレ』っていうのを教えられました。 きょう、なにげに、うんこで検索かけてた…

立ち耳犬と寝耳猫

明日、寝耳猫は18歳になります。 18年前、夫が人にもらった猫です。 シバはペットショップで売れ残ってて大きくなってたのを20%値引きしてもらって買いました。もともと犬はそんなに好きではなかったけど、娘が小学生のころ、どうしても! と言うので飼うこ…

ライブ

昨日は町田康さんのライブ行ってきました。前日の夕方というぎりぎりに予約したので、入場を許されたのが最後の最後。いちばん後ろに近い席で、しかも立ち見だったので、疲れたけれど、やっぱり歌がめちゃくちゃうまくて、歌詞もしゃべりも面白くて行って良…