猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

2018-01-01から1年間の記事一覧

神保町の楽しみ

昨日、中高時代の友達と神保町で御飯食べたり古書店寄ったりお茶したりぶらぶらしました。 素晴らしかったのは溝口書店。 ここで五百円以上の買い物すると、トークンみたいなコインくれて、二階の自販機で好きな飲み物がのめるシステムになっているんです。 …

歯長又太郎

『吾妻鏡』治承五年閏二月二十五日条に、足利又太郎忠綱って出てきて、彼は清盛死後、平家に敵対して破れた志田(源)義広についていたものの、志田が破れたので、西海に赴くという文脈で出てくる。 彼が、"末代無双の勇士"で"三事人に越ゆる"という。 一に百…

昔は毒親ばっかし

いま後醍醐天皇のこと、調べているんだが、後醍醐天皇というと、皇子の護良親王のこと思い出す。 そして護良親王っていうと、子どものころ、鎌倉で見た、幽閉されてた土牢を思い出す。 ほんと、この時のショックは今も忘れられない。 こんなに暗い、じめじめ…

本の宣伝です

最近は売れないとすぐ絶版になってしまいますので、ぜひ今のうちにお買い求め下さい。↓ 「『昔は良かった』の嘘を知ることは、たくましく、したたかだった先祖のパワーを知ることでもあり、肩の力を抜いて今を生きることにつながるのです」「善悪問わず、現…

猫集めてる?

娘がウクライナのエアビーのホストからもらった猫カップと置物。ウクライナではホステルのロッカーに鍵をしてたのにパソコン盗まれるとかひどい目に遭った娘だが、次泊まったエアビーのホストが一緒に警察行ってくれたり凄く親切にしてくれたとか。 こうして…

「スキャンダルで読む百人一首」24回目

「ハルメク」12月号「スキャンダルで読む百人一首」24回目は菅家。史上最強の怨霊となった道真です。学者と鬼のこと書きました。学者の醜パワーのことは『美男の立身、ブ男の逆襲』(絶版)で昔書きました。それにしてもマダムさちこ、菊池体操のきくちかずこ…

こないだ白楽行ったら、こんな写真がはってあった。30年前、最初の本が出た時、亡き祖母が横浜の有隣堂でもらったらしい。祖母の生前はしまってあったのを、捨てるのも……というんで、出して張ったようだ。いま見ると、「大型新人」みたいに書かれてて恥ずか…

イメージの活用

『吾妻鏡』によれば、承久の乱後、後鳥羽院が流される途次、出雲で、“しるらめや憂きめをみをの浦千鳥鳴々しほる袖のけしきを”って詠んでて、やっぱ千鳥って、哀しみのこもった鳥なんだなと改めて思う。 『古事記』でヤマトタケルの魂が千鳥になって磯を伝っ…

関連痛

歯科的には「関連痛」ってのが一つ大きなものとしてあるというのは知ってはいたが、 ここ最近、その恐ろしさを身を以て知った。 10/中旬、目の痛みから肩痛、頭痛、歯痛に発展し、もうもともと何が痛かったのか分からぬようになった。 が、冷静に考えると、…

『吾妻鏡』の喜び

北条政子―尼将軍の時代 (歴史文化ライブラリー) 作者: 野村育世 出版社/メーカー: 吉川弘文館 発売日: 2000/07 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (10件) を見る 医科歯科ナベちゃん癒やされる。 医師を選ぶ時は腕もさることながら、さい…

死にたい

カレー沢薫先生のツイッターの背景に「死にたい」ってセリフ入ってて、いいなぁと思う。 「死にたい」は「生きたい」だというけど、たしかにそういうところもあるものの、単に疲れた、なにもかも……その他、複雑な気持ちや体感を、表現力が乏しいばっかりに、…

女系図でみる日本争乱史4

ええもうちょっと10/30とかびっくり! の中、 「波」11月号に「女系図でみる日本争乱史」四回目載ってます。 今回は恵美押勝の乱。不比等と仲麻呂(恵美押勝)を大きくした女たちの系図等を作りました。 道鏡も出てきます。 www.shinchosha.co.jp

昔のよしみ

立川の国文学研究資料館へ。これが目的↓ https://www.nijl.ac.jp/event/exhibition/2018/10/--.html 遠かった。展示は無料で、良かったのだが、写真撮影禁止で、図録もないのが残念だった。 九相図などのほか、「二人比丘尼」「八尾地蔵」「一休骸骨」の絵が…

肩書きについて

仕事をして、しかも組織に所属していないと、肩書きを求められることがしばしばある。 それで、私は、小説も書いてないのに作家と名乗るのもおこがましいし、文章も古典絡みのものばかりなのにエッセイストと名乗るのも……と思って「古典エッセイスト」と名乗…

いろいろ大変

目医者。 遠視がひどく、老眼4.5という恐ろしい数値! これは八十代の老人よりもひどい。 白内障は案外、大したことはなく、目の病気もない。そこは一安心。 しかしこんなにも見えないのでは、老眼鏡ではなく、老眼用のコンタクトレンズ+メガネ、あるいは手術…

光源氏の恋文

光源氏はラブレターを書くのも、どんなに想いを連ねたい時でも、万一、紛失して拡散することでもあったら……と用心して、おぼめかして(ほのめかして)、ことばを省いたものだ。 と、妻女三の宮への柏木の熱い恋文を発見した時、思っているが、この光源氏の用心…

娘のブログ

うちの娘は色々あってイバラの道を歩んでいますが、きのう、こんなブログをあげた、広く読まれたいと、ウクライナからメッセージがきました。 エストニアからなんでウクライナに……って思ってたけれど、こんな理由があったんですね。我が子ながら尊敬の念が湧…

『100歳の秘訣』『はじめての国語辞典』

歌代幸子さんとは、十数年前にお目にかかったことがある。 たしか『いつから私は対象外の女』の取材をしてくださったのではなかろうか。 その歌代さんの『100歳の秘訣』、一気に読んだ。 「あとがき」によれば、歌代さん自身のおばあさまも102歳の長寿を全う…

目が!

目が朝から重くてならない。 まぶたが重いというのか。 そもそも老眼がひどくて、見えにくいところに、白内障、まぶたの垂れまであって、 これはいよいよ眼科かどこかのお世話になるしかないだろうか。 眼科は十年前、白内障だけどまだ大丈夫的に言われて以…

『猫のエルは』『墓が語る江戸の真実』

町田康さん『猫のエルは』読みました。 ふだん古典・歴史やノンフィクション、マンガばかりで、小説はあまり読まないのですが、この本には美しい絵がついていて、神話的というか、さくらももこの『神のちから』的な不条理な感じもあって、面白かったです。 …

可愛いからつい買ってしまう

可愛いからつい買ってしまう。 これは日常茶飯に行われていることですよね。 いとこに教えてもらったこのお茶も、缶が可愛いので買ってます。 私のような者が多いから、リラックマの形を模した中華まんやら、さかのぼれば鳩の形を模したサブレーなどが作られ…

町田ギケイキ・ラジオ

10/8の「町田康の古典はこう読め」は、ここで聞けるようです。↓ http://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=5072_01 この時のことは、9/30の日記に書きましたので、ぜひ。↓ www.popote.tokyo

「スキャンダルで読む百人一首」23回目

「ハルメク」11月号「スキャンダルで読む百人一首」23回目は大江千里。 大江氏の本拠地は葛井寺のある藤井寺市ですが、ミュージシャンの大江千里も藤井寺市のご出身とか。歌人の大江千里の御子孫? と思うのは私だけではありますまい。 葛井寺は春行ったけど…

ヘルシンキ&タリン4

三泊四日なのであっという間の最終日。 この日はスーパーで、船で食べるためのランチを買い物して、有名なカレフのチョコもあったのでそれを買う。 ここからは一人で帰らなければならず、緊張したが、船もトラムも電車も行きに乗っているし、HSLのアプリがと…

ヘルシンキ&タリン3

三日目ははじめて丸々時間があるので、娘のお気に入りのタリンの図書館に行き、自販機でココア。寒かったので超うまかった。↓(日本でいえば国立国会図書館的な)↓ 野外博物館へバスで25分くらいかけて行く。 入場料8ユーロだが、12:30〜14:30になるとday offe…

ヘルシンキ&タリン2

二日目はタリン。 ヘルシンキのトラムに乗り、west terminal2へいって、予約していた船に乗る。 予約はすべてネットでやっておくとラクでいい。 www.directferries.jp タリンのA terminalに着いたのでバスで旧市街へ。 ここのairbnbも娘に予約してもっていて…

ヘルシンキ&タリン1

娘がタリンにいるので(しかしもうすぐ出ていかないといけない)、タリン行ってきました。 思いついたのがぎりぎりで、タリン行きのチケットは高かったので、ヘルシンキ往復を買い、そこからフェリーでタリンへ行くことに。 これが思いのほか時間がかかり、港…

町田康さんラジオ

町田康さんのラジオ番組で、『ギケイキ』と『義経記』の魅力の話をしました。 ↓放送は10/8http://nhk.jp/punk-koten 『ギケイキ』、原文に忠実でありながら、今の小説としても激烈に面白いという奇跡の作品です。 たとえば、文庫『ギケイキ』1の解説にも書い…

有名ブロガーへの違和感

最近、有名ブロガーの人のブログというのを見て、 年収1・5億です、とか、月百万円ブログのアドセンスで稼いでます、とか、 収入の自慢をしていることが多いのに驚いた。 「このブログや(ブロガーの)本、ネット記事を読み、サロンに入ったり講座を受けたりす…

女系図でみる日本争乱史3

「波」10月号に「女系図でみる日本争乱史」3載ってます。今回は古代最大の騒乱「壬申の乱」。系図二個書きました。とくに系図2は作った本人もその形の異様さにドン引きです。 しかし系図作りは楽しいです。 いろんな古典文学や資料から、系図をちょこちょこ…