猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

今年も春から古典三昧

★年末からずっと『今昔物語集』を小学館の新編古典文学全集の一(『今昔物語集』巻十一)から、必要に応じて岩波の大系の一にもさかのぼりつつ読み返してる。
大急ぎで飛ばし読んでるから、いま、巻第三十。
あと一巻。
大事な会議の時、同僚がちんこ丸出しているのを見て、吹き出したために、偉い人に叱責されたものの、理由が理由なだけに言い訳できなかった官僚の話とか、
寺の長官が八十過ぎの元気な年寄りで、「このままでは自分は長官になる前に死んでしまうかも」と焦った七十歳の次官が、長官殺そうと毒キノコを食べさせたら、長官は毒キノコに耐性のある特異体質だったとか、年寄り大国の現代にも通じる、忘れていた面白い話がたくさんあって、去年、渡した産経の原稿(近畿地方版の、たしか1/6掲載)にも書いたけど、やっぱし何百年も残ってる古典は「ハズレ」がなくて楽しい(古典の笑い話は、何が可笑しいのか分からないのも少なくないが)。
三十一巻きた。
おわったー



★★あと、『どうぶつのきたないもの学』っての図書館で借りたら「ウンコ大すきどうぶつたち」とかの小見出しがあって和む。
あんなに賢く綺麗好きだった母がウンコをいじっても平気だったり、今日の日付も分からなかったり……このところ、夜、寝る前になると、いつも思い出して悲しかったが、きょうは、こいつらで気分をわっしょい少し盛り上げよう。
しかし『どうぶつの〜』は、イラストが、ほんと汚いタッチで、実際、気持ち悪いなぁ。
それに、目次で、なめくじが持ってる黄色い紙にある、
「保護者のかたへ
 この本に記載されているあらゆる活動を実行するにあたって、指示どおりの手順をふまなかったり、適切な監督や指導をうけなかったり、もしくは本書に記載の注意事項を無視したために生じる、いかなる損害についても、出版社と著者はいっさい責任を負いません」
ての、怖いね。
「たべられるウンコ・クッキー」の作り方とか記載してるから、こんな断り書きがあるのか……。





★★★http://trendy.nikkeibp.co.jp/off/『日経おとなのOFF』二月号「今さら聞けない和の古典入門」で『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』『徒然草』について語ってます。