猫も羽<わ>で数えましょう(旧「大塚ひかりのポポ手日記」since2004)

一切皆苦の人生、だましだまし生きてます。ネットでは、基本的にマイナスなこと、後ろ向きなことを書くスタンスですが、ごく稀にうっかり前向きなことを書いてしまう可能性もあります。

「ハルメク」四月号

magazine.halmek.co.jp

 

「ハルメク」4月号「スキャンダルで読む百人一首」88は皇嘉門院別当です。また、同号の源氏物語特集(「『源氏物語』からのメッセージ」)で取材を受けました。格差社会、心の病、性被害、経済不安、コミュニケーションのズレ、の五つのキーワードで語りました。

 

 

 

 

イベント

膝の調子が悪いのですが、イベントに出ます。

近くの人はぜひ会いに来てね。

そうでない方はオンラインで!

3/19 『傷だらけの光源氏』(辰巳出版)刊行記念 「リアルとスピリチュアルで語る源氏物語」 大塚ひかり×辛酸なめ子online.maruzenjunkudo.co.jp

 

大河ドラマ、惟規、大学に進みましたね。

当時の大学は学問でしか出世できない身分の低い貴族の学ぶところでした。勉強しなくても、出世が約束されている大貴族や皇族の学ぶところではなかったのです。が、源氏物語では、光源氏は息子・夕霧の位を低く抑え、大学に学ばせるという設定。ただし夕霧は大学寮に寄宿せず、源氏に引き取られ、二条東院に勉強部屋をもうけ、そこに先生が来て学ぶ形でした。

↓この本でも書きました。

 

 

 

惟規は、『今昔物語集』によると、死に際、中有(死から次の生を受けるまでの間の状態)の苦しみを高僧に説かれた時、「その中有の旅の途中には嵐にまごう紅葉や
風になびくススキ等の下で鳴く虫は聞こえないのでしょうか」と言い、高僧に呆れられています。そのぐらい風流な人だったのです(巻第31-28)

 

 

『傷だらけの光源氏』見本

傷だらけの光源氏、見本できました!

3/4発売。
ばったんさんの表紙イラストがとっても素敵な、手元で愛でたい装丁です!

フォワー全訳の時に書いた『カラダで感じる源氏物語』をアフター全訳の今の私が大幅に加筆訂正、年表や新たな章もつけ、カラダ目線の源氏物語論となりました。

手触りも抜群! 

 

絶版にならないうちにぜひご購入ください!

 

↑ぜひご予約下さい!!!

 

 

 

辛酸なめ子さんとのトークイベント

『傷だらけの光源氏』(3/4売り)発売を記念して辛酸なめ子さんとのトークイベントを行います。書店参加チケット、オンラインチケット、書籍付きオンラインチケット(送料別)があります。よろしくお願い致します。

3/19 『傷だらけの光源氏』(辰巳出版)刊行記念 「リアルとスピリチュアルで語る源氏物語」 大塚ひかり×辛酸なめ子online.maruzenjunkudo.co.jp

 

 

 

 

なんか、ここ数日、高音の耳鳴りが続いている。

 

異型狭心症

ゆうべ九時ころか、久々に狭心発作が起きた。

以前も起きて医者に行った時は「異型狭心症」と診断され、ニトログリセリンを処方された。きのうは三箇目を使うことになったが、舌下服用後、五分くらいでおさまった感じ。

 

その後、頭痛がして、だるかったので、早めに就寝。

きょうも少し頭痛とだるさが残っている。

 

 

2/17の東京新聞(2/18中日新聞)書評で、『やばい源氏物語』が紹介されたようです。

ありがとうございます。

 

 

 

大河ドラマで、

「女こそ家柄が大事だ」

と公任だかが言ってますが、

栄花物語』では、道長が似たようなこと言ってます。

「男は妻の家柄次第だ(男は妻<め>がらなり)」(巻第八)

と。息子頼通と具平親王娘の縁談話の際の発言。道長自身、兄らと比較すると高貴な女を妻にしたことを思うと、道長の結婚観としてあり得ます。

ちなみに道長のこのセリフは、拙著で何度も紹介してきました!

 

 

てか、きょうもうっすら頭痛。きのうのニトロの副作用にしては、続きすぎ。

 

大河関連……房事過多で死んだ忯子など

道隆の妻高階貴子は漢字などを見事に書くので掌侍となり、道隆に見初められました(栄花物語巻第三)。娘定子も漢文を読みこなし、女房の清少納言は漢文知識を駆使した応対によって評判に。

「定子サロンは「漢文の知識」、学問の力によって支えられていたのだ」……拙著『源氏物語の教え』p71

 

 

花山帝は忯子を“いとあまりさまあしき”まで寵愛、通常は妊娠三月で内裏を退出するのに五月まで留めたあげく、退出後も「宵だけでも」と求め、忯子が参内すると“夜昼”食膳にもつかず“ものぐるほし”までに寵愛。忯子は衰弱して妊娠八月で死んでしまいます(栄花物語巻第二)。
小右記』によると妊娠七月で。いずれにしてもミカドの過度な寵愛……房事過多……で命を縮めたようで、源氏物語の桐壺更衣がほうふつされます。

 

また、大河の道長、心優しい人に描かれてますが、

栄花物語でも、

「“人に恨みられじ”、女に薄情だと思われるほどつらいことはなかろう」

などと思って並々ならず思う人にだけごくお忍びで情けをかけている、と描かれています(巻第三)。

人に恨まれて、変な噂を立てらることほど怖いものはありませんからね……。